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「Toshi伝説」を見逃すな!一柳慧 神奈川芸術文化財団芸術総監督就任20年記念

ぴあ

20/12/23(水) 12:00

一柳慧

常に時代の先端を走り続けてきた前衛作曲家にして、古典から現代までを横断するピアニスト。さらには、日本におけるジョン・ケージの紹介者にして、さまざまな企画を手掛けるオーガナイザーとしても名を馳せる一柳慧。その一柳の「神奈川芸術文化財団」芸術総監督就任20年を記念した画期的なプロジェクトが始動する(1月17日、2月13日、3月20日)。

神奈川県民ホールにおける管弦楽撰集(2月13日)では、鈴木優人の新作ファンファーレが冒頭を飾り、一柳の代表作が披露される。「ビトゥイーン・スペース・アンド・タイム」と、新進気鋭のヴァイオリニスト成田達輝が独奏を務める「循環する風景」に、東日本大震災と並行して書かれた「交響曲第8番 リヴェレーション2011」の3曲は聴き応え十分。

一方、神奈川県立音楽堂では、「エクストリーム LOVE」と題された3部構成のコンサートが開催される(3月 20 日)。第1部では、一柳自身がピアノを担当するベートーヴェン「クロイツェル・ソナタ」や、武満徹「一柳慧のためのブルーオーロラ」などなど、一柳慧にまつわる様々な要素が並べられる。第2部では、三味線の本條秀慈郎ほか邦楽界の若手をフィーチャー。邦楽器と一柳の蜜月ぶりを体験する。そして第3部では、1959年から61年にかけて作曲された「ピアノ音楽1~7」をパフォーマーとしても多角的に活躍するピアニスト河合拓始が披露する。

上記2公演に先駆けて神奈川県民ホールギャラリーで開催される、チェンバロと笙による「音幻」公演(1月17日)では、一柳慧監修のもと、大山エンリコイサムのインスタレーションと、気鋭の音楽家、流尾真衣(チェンバロ)&三浦礼美(笙)の奏でる音楽が交錯するなど見どころ聴きどころ満載だ。

20世紀から21世紀にかけて進化し続ける音楽シーンの中に存在し続ける一柳慧。戦火の東京でピアノを弾いていた少年は戦後、世界のアートの最先端、NYにわたり、美術、舞踊、建築、文学など、あらゆるジャンルの芸術シーンに影響を与えてきた。今回遭遇する「Toshi伝説」は、今も息づく一柳慧のスピリットを一気に体験する絶好のチェンスだ。

●公演詳細:https://www.artspress.jp/posts/11348084/

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