Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

BTS、オンライン記者会見で新曲「Butter」とコロナ禍での活動を語る「すべての突破口となったのは音楽」

ぴあ

BTS (C)BIGHIT MUSIC

続きを読む

BTSが新曲「Butter」を5月21日にリリース。同日、全世界のマスコミに向けて、オンラインメディア記者会見を行い、新曲のこと、そしてまだまだ続く世界への挑戦など、たっぷり語ってくれた。

「Butter」は可愛らしい告白ソング。MVではARMYへの愛を身体で表現

――デジタルシングルとしてリリースされた「Butter」は、爽やかでポップなサマーソングですが、どんな曲なのでしょう?

JUNG KOOK 「Butter」は、とても楽しい曲です。爽やかな感じがするダンスポップ曲で、メロディも1回聴いたら忘れられないのでは? パフォーマンスも何回も観たくなる、そういう曲になっています。

JIMIN 大袈裟なメッセージがあるわけではないんですけれども、バターのように滑らかに溶け込んで、君を虜にする…という可愛らしい告白ソングです。

JIMIN (C)BIGHIT MUSIC

――RMさんが作詞に参加されたそうですね。

RM はい、歌詞とラップメイキングに参加しました。僕とSUGAさん、J-HOPEさんのキャラクターが異なっているので、それを活かそうと集中して作業に参加しました。作曲作詞に意欲的なメンバーが多いので、作曲にも参加したかったのですが、曲は完成度が高かったので……。

ラップパートを少し僕たちのスタイルにしてみようということになって。今回は英語の歌詞だから英語が少しできる僕だけ参加したわけではなく、SUGAさんやJ-HOPEさんも参加していたのですが……。

SUGA 僕は脱落しました(笑)。

RM 血も涙もない決定の上、僕が選ばれて(笑)。僕はラップパートを中心に参加しました。母国語ではないので少し苦労しましたが、僕はアメリカのヒップホップやラップに影響されて音楽を始めたので、楽しく作業できました。

――グループ内で、コンペがあるんですね。

SUGA いつもあります。英語で書かないといけなかったので、英語の勉強を頑張ったんですが……。血も涙もないです(笑)。

RM 僕が書いたパートは、最後のJ-HOPEと絡む部分、あと、SUGAさんと僕がやり取りする部分の半分くらいは、僕が作ったところです。ラップパートの半分くらいは元の形から僕が少し修正したり加えたりした部分です。

RM (C)BIGHIT MUSIC

――ミュージックビデオでも7人の様々な魅力が感じられました。注目ポイントは?

J-HOPE 「Butter」という曲自体がエネルギッシュで可愛い曲なのでパフォーマンスでもそれを盛り込んでみました。可愛いイタズラ小僧のように投げキスをしたり、髪をかきあげる動作がポイントになります。BTSらしいエネルギーギッシュな姿も見られます。ユニットの振り付けも魅力があるので、そちらもご注目ください。新鮮な部分が感じられると思います。

V メンバーがエレベーターのセットの中で、それぞれ自分の感じるままにダンスを踊るシーンもあります。僕たちが即興で作った、フリースタイルダンスです。僕たち各自の個性と魅力を見てください。

JIN ARMY(BTSファン)の皆さんに対する愛もミュージックビデオに込めました。メンバーたちの身体でARMYを表現しましたが、JUNG KOOKさんと僕が作った「A」が、最初の振付では「A」らしくないなと思って、2人で悩んでもっといい「A」の形を作りました。

JUNG KOOK はい、すごく悩んで、その形になりました。

BTS「Butter」MV

――「Butter」の初ステージは?

SUGA 「2021ビルボード・ミュージック・アワード」です。どんな曲でも初ステージはワクワクしても緊張しますが、「ビルボード・ミュージック・アワード」という有意義なステージで披露できるのがとても嬉しいです。

――昨年は2部門でしたが、今年は「トップデュオ / グループ(TOP DUO / GROUP)」、「トップソングセールスアーティスト(TOP SONG SALES ARTIST)」、「トップソーシャルアーティスト(TOP SOCIAL ARTIST)」、「トップセリングソング(TOP SELLING SONG)」と、アーティスト最多となる4部門にノミネートされています。お気持ちはいかがですか?

JUNG KOOK とても凄いことなので、本当に光栄だと思います。特に「トップソングセールスアーティスト」、「トップセリングソング」は初めてノミネートなので、さらに嬉しいです。「Dynamite」発表から1年ほど経ちましたが、今も多くの方々が愛してくださっている感じがします。

JUNG KOOK (C)BIGHIT MUSIC

――「Butter」も「ビルボードHOT 100」で1位を狙いますか?

SUGA 期待してくださるだけでも本当に感謝しています。「Butter」は楽しいサマーソングなので、だんだん暑くなってくるこの時期、多くの方に楽しんで聴いていただきたいと思います。1位は……、そうですね。できるんじゃないでしょうか。……いや、するべきですね。しないといけない……、やってみせます!

――「Butter」は英語曲ですし、デジタルシングルという点も「Dynamite」と似ています。今年また、グラミー賞を狙いたいという気持もあるのでしょうか。

SUGA 当然、グラミー賞を受賞したいという気持ちは今もあります。「Butter」で再挑戦して、良い結果が得られたらいいなと思います。

RM グラミー賞は、もちろん念頭に置いています。最善を尽くして挑戦したいと思っています。

JIN (C)BIGHIT MUSIC

BTSの共感力は、僕たちがベストを尽くした結果

――2020年はいろいろと大変な年でしたが、BTSにとっては多くの成果を出してられた年でした。ジェットコースターのような経験で、どのような教訓を得ましたか?

J-HOPE コロナ禍で、計画していたことがなくなり、不安になることもありました。でも、逆に計画になかった「Dynamite」をリリースして、たくさんの経験ができました。

そんな中で、最も大きな役割をしたのが、やはり音楽です。もっとも大変で辛い時も、不安な時も、突破口となるのは音楽でした。そして、素晴らしい成果を遂げることができたのも、やはり音楽でした。

昨年1年間、さまざまを経験しながら音楽というものがとても、大きな力を持っているということを実感することができました。これからも、そのような音楽をたくさん作って、素敵なエネルギーを与えたいと思いました。

それと、普通だと思っていたことがいかに大切なのかを実感しました。これも大きな経験だったと思います。

J-HOPE (C)BIGHIT MUSIC

――そんな昨年1年間の経験が、音楽制作への考えや音楽を通じて共有したいメッセージ、または追求している音楽スタイルに変化を与えましたか?

SUGA 僕は、僕たちの音楽を聴きながら慰められたり、励まされたりもしました。僕たちのファンの方々、僕たちの曲を聴いてくださる方々が、こういう風に慰められているんだな、応援してくれたんだなと実感しました。それで、音楽を観る視点や作業において、少し観点が変わりました。

僕がさまざまな音楽に影響を受けて音楽を始めたように、これからは僕が、影響を与えられるように、責任感を持っていい音楽を作らなければならないと思うようになりました。個人的には、この1年、辛い記憶より発展できるきっかけが多かったです。

――なぜBTSが人気なのか。みなさんはどうお考えですか?

SUGA そこまで深く考えたことはないけれど、僕たちは歌手なので、パフォーマンスがうまくできないとダメですよね。だからまず、パフォーマンス。そして、そのパフォーマンスを作り上げる力が僕たちの強みではないでしょうか。

SUGA (C)BIGHIT MUSIC

JIN 僕もインタビューを見たり、動画も探して考えました。その中に、「同年代の代弁をしてくれてありがとう」というものがあったんです。今ここで悩んで、どうすればいいのか分からないときに、BTSはこう考えているのか、このように解決しているのかと共感してくださる方が多いということに気付きました。共感を得られたという部分かな……と思います。

――今の関心事や悩みはありますか?

RM これからの未来ですね。ニューノーマル中で、僕たちの機能は何なのか、僕たちがなぜ存在するのか、何のために音楽を作るのか。もちろんグラミーや、さまざまな成果も重要だと思いますが、僕たちはBTSとして、どういった価値を実現して行くべきなのか、どういうことしていけば、僕たちが生き残り、何かを残すことができるのか……ということですね。

BTSがアルバムを作るときには、まず会社と僕たちとで話をするんです。今、どんな気持で、何を言いたいのか、最近考えていることは何か……。インタビューのようなものをするんですね。BTSがやりたいものは何なのか、表現したいものは何なのかを考えながら、その反対で、人々は僕たちから何をききたいのかという悩みが常に存在します。

ヒップホップから始まって、学校シリーズ、花様年華シリーズ、LOVE YOURSELFシリーズ、MAP OF THE SOULシリーズ、「Dynamite」、「BE」、「Butter」……、そのアルバムの企画と曲、特にタイトル曲は、僕たちのその時の最大の決断だったと思います。

こんな時代に、どういう価値を追いかけるべきかを話すのはすごく責任が重いんですけれども、「Butter」でまたひとつ、僕たちなりの答えを出したと言えます。

今の悩みが、次の答えになる。アルバムと曲たちは僕たちがベストを尽くした結果、そして答えだと考えくださったらと思います。

――最近のメンバー間での話題は?

JIN Vさんの可愛いパーマですね(笑)。何時間かけたらあの髪型が完成するのかというのがメンバーの中の話題です。プードルみたいですよね。

V はい。最近、僕がメンバーの中でキュート担当なので、こういう髪型をちょっとやってみたほうがいいのではないかと思いました。一度やってみたかったんです。

V (C)BIGHIT MUSIC

――最後にご挨拶をお願いします。

RM これからも素敵な音楽でお会いできるよう、最善を尽くして「Butter」の活動も頑張ります!

取材・文:坂本ゆかり

関連リンク

BTS 公式ホームページ
https://bts-official.jp/

BTS ユニバーサルミュージック公式ページ
http://www.universal-music.co.jp/bts/

アプリで読む