現在、約30作品がオン＆オフブロードウェイで上演されているアメリカ・ニューヨーク。ポストコロナの劇場街再開から、来場者は11月の1週目で100万人を数えた。そんな中、ニューヨークでは観客をはじめ、パフォーマー、スタッフのワクチン接種、マスク着用が来年の2月末まで延期されることに。コロナ禍での公演は、まだまだ予断を許さない状況だ。

一方で、クリスマス時期のニューヨークに欠かせない風物詩「クリスマス・スペクタキュラー」がラジオシティ・ミュージックホールで早くも開幕。日常から己を開放し、ホリデーシーズンの訪れにワクワクと胸を躍らせてみては？

このコラムでは、今シーズンに開幕する作品を中心に、ブロードウェイで上演されている公演や近々開幕するステージ情報をお知らせ。詳細は各公演の公式サイトで確認を。

「ダナ・H.」

Dana H.

2021年10月17日（日）～
レイシアム劇場

作：ルーカス・ナス
演出：レス・ウォーターズ
出演：ディアドラ・オコンネル

劇作家ルーカス・ナスのインタビューを下敷きにした一人芝居。作者の母の実体験をもとに、精神病棟に入院する患者に誘拐された女性牧師を、ディアドラ・オコンネルが演じる。本作は同劇場で「イズ・ディス・ア・ルーム」とレパートリー上演されている。

「フリースタイル・ラヴ・シュープリーム」

Freestyle Love Supreme

2021年10月19日（火）～
ブース劇場

クリエイタープロデューサー：リン＝マニュエル・ミランダ
コンセプトクリエイター：アンソニー・ヴェネジアーレ
演出：トーマス・カイル
出演：アンドリュー・バンクロフト、カート・クロウリー、タリク・デイビス、アネッサ・フォールズ、カイラ・ムラディ、クリス・サリバン、アンソニー・ヴェネジアーレ ほか

今年のトニー賞で特別賞を受賞し、第63回グラミー賞にもノミネートされたショー。リン＝マニュエル・ミランダ、トーマス・カイル、アンソニー・ヴェネジアーレを中心に創作された作品で、観客が挙げたテーマをもとに、即興のパフォーマンスで“ヒップホップコメディ”を展開する。

ミュージカル「キャロライン・オア・チェンジ」

Caroline, or Change

2021年10月27日（水）～
スタジオ54

脚本・作詞：トニー・クシュナー
作曲：ジャニーン・テソーリ
演出：マイケル・ロングハースト
振付：アン・イー
出演：シャロン・D・クラーク、アレクサンダー・ベロ、ジョイ・ヘルマリン、タミカ・ローレンス、アダム・マッケ、ハーパー・マイルズ、ナヤ ほか

1960年代アメリカ南部のルイジアナを舞台に、ユダヤ系一家にメイドとして仕える黒人女性の生き様を描く。2018年にイギリス・ロンドンでタイトルロールを演じ、翌年のオリヴィエ賞で主演女優賞に輝いたシャロン・D・クラークが、ブロードウェイにお目見えする。

「クリスマス・スペクタキュラー」

Christmas Spectacular Starring The Radio City Rockettes

2021年11月5日（金）～
ラジオシティ・ミュージックホール

クリスマス時期の名物ファミリーショー。おもちゃの兵隊のドミノ倒し、ロケッツの華麗なラインダンス、さらにはサンタクロースの登場に、クリスマスシーズン到来の気分が盛り上がること間違いなしのプロダクションだ。