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『グッド・ドクター』山崎賢人の“真っすぐな存在”が軸に 「助けたい」思いに立ちはだかった障害

リアルサウンド

18/7/20(金) 15:00

 「どうして助けちゃダメなんですか。僕は助けたいです」。『グッド・ドクター』(フジテレビ系)第2話では、湊(山崎賢人)の「助けたい」という純粋な想いが、物語の大きなテーマとして描かれた。

【写真】第2話で湊が荷物を抱えて移動する様子

 女子高校生の唯菜(山田杏奈)が緊急出産した赤ん坊は、低出生体重児で腸のほとんどが壊死状態で産まれる。NICU(新生児集中治療室)で壊死性腸炎の症状も認められている赤ん坊の前で、唯菜から「先生どうなっちゃうのこの子? このまま死んじゃうんですか?」と質問された湊は「はい。死んでしまいます」と一度はストレートに伝えるが、唯菜が哀しむ様子をみて、「助かる方法はあります。あります」と根拠のない希望を与えてしまう。

 高い術中死がともなう手術はせずに、温存治療で赤ちゃんの回復を待つ、というのが小児外科で下した決断だった。湊は何度も「助けたいです。どうして助けちゃダメなんですか」と質問を投げかける。しかし、その質問に、真っ向から答えを出してくれた人はいなかった。司賀院長(柄本明)は「うん。1人の力だけでは命は救えないよ。湊にはここで学ぶべきことがたくさんある」と答える。そして、瀬戸(上野樹里)は、苦しい表情をしながら「とにかくルールは守って」と言うしかなかった。

 瀬戸も湊と同じ「助けたい」という気持ちを強く思っていたひとり。瀬戸は2度目のカンファレンスで、唯菜の赤ん坊の病状が悪化しており、経過を見守り続けていても悪くなる一方であると報告する。低出生体重児を手術した症例を集め、手術を検討するように促すが、間宮科長(戸次重幸)から一蹴されてしまう。

 赤ん坊が自身の力で回復の症状を見せたことから、湊は手術をしてもらうために高山(藤木直人)を、瀬戸は手術の同意書にサインをもらうために唯菜の母・真紀(黒沢あすか)を「赤ちゃんは生きたがっています」と説得する。その後も、手術を始めようとする高山たちの元に、間宮科長が手術への反対の声を上げに来るが、司賀院長が「責任は私がとります」とサポートしたことにより、手術が実施され無事に赤ん坊の命が救われた。

 司賀院長の言った「1人の力だけでは命は救えない」。瀬戸は患者に寄り添い、手術のために母親を説得し、高山が手術をして命を助けた。湊は、赤ん坊の壊死性腸炎の症状以外にも肝臓の下の影を見つけ、保育器に唯菜の似顔絵とぬいぐるみでいっぱいにした。そして、司賀院長がそんな彼らの行動を見守り続けた。皆が抱えていた「助けたい」と強く思う精一杯の行動が結びつき、一つの命を救うことができた。湊という“まっすぐな存在”を通して、医師たちが抱える患者を助けたいという一心と葛藤が、今後も浮き彫りになっていくだろう。

(大和田茉椰)

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