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キューブリックの専属ドライバーが明かす最後の会話「彼はありがとうと言いました」

ナタリー

19/11/3(日) 16:10

「キューブリックに愛された男」より、スタンリー・キューブリック(左)とエミリオ・アレッサンドロ(右)。(c)2016 Kinetica-Lock and Valentine

「キューブリックに愛された男」に登場する、スタンリー・キューブリックの専属運転手であったエミリオ・アレッサンドロのインタビューコメントが到着した。

「キューブリックに愛された男」はアレッサンドロの目を通し、彼とキューブリックの30年にわたる友情を映し出すドキュメンタリー。キューブリックに忠誠を誓った俳優レオン・ヴィターリに焦点を当てたドキュメンタリー「キューブリックに魅せられた男」とあわせ、キューブリックの没後20年特別企画として公開が決まった。

アレッサンドロは映画に参加することになった経緯を「アレックス・インファセッリ監督から映画の話があった際に、キューブリック監督のプライベートなことについては話せることと話せないことがあり、暴露のようなことはしたくありませんでした。それでもいいか確認したところ、OKと言うので受けました」と説明。完成版を観た感想を「私とスタンリーの間には守らなければならないことがあり、その中で最高な作品を作り上げてくれたと思っています」と述べ、「とてもうれしいのは、キューブリックの家族が『キューブリック自身を深く知ることができ、映画を作ってくれてありがとう』と言ってくれたことです」と報告する。

元レーシングドライバーのアレッサンドロと、映画史に名を刻む監督キューブリック。違う世界を生きる2人だったが、巡り会い友情を育んだ。アレッサンドロは「彼は本当に素晴らしい人でした。すべてがいい思い出です。あんな偉大な人が亡くなってしまったのは、自分にとって一番強く残念に思うことです」としのぶ。「彼はもういないけれど、あんなことがあったな、こんなこともあったなと、ときどき彼を思い出します。皆さんもまた、彼を思い出してくれたらうれしいです」と呼びかけた。

アレッサンドロは、キューブリックとの最後の会話も明かす。「忘れもしません」と切り出し、「彼はオフィスにいて、猫にえさをあげたり動物の世話をしていました。彼はすごく疲れているようだったので『私がやるから寝室でゆっくりしてください』と言いました。『また月曜日に会いましょう』と。彼は『ありがとう』と言いました」と述懐。「キューブリックはあなたにとってどんな存在でしたか?」と聞かれると、「彼は、私のすべてでした」と深い思いを口にした。

「キューブリックに愛された男」「キューブリックに魅せられた男」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で上映中。

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