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高橋一生と蒼井優のキャスティングをタナダユキが語る 『ロマンスドール』場面写真も公開

リアルサウンド

19/10/4(金) 7:00

 2020年1月24日公開の映画『ロマンスドール』より、場面写真とタナダユキからのコメントが公開された。

 本作は、1人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いたタナダユキの同名小説が原作のラブストーリー。原作者であるタナダ自らが脚本・監督を手がけ、高橋一生と蒼井優で映画化した。

【写真】蒼井優撮り下ろしカット

 高橋が演じるのは、美大卒業後にフリーター生活をしていたところ、ひょんなことからラブドール制作工場で働き始め、次第にその魅力にのめり込んでいく主人公・北村哲雄。哲雄の妻・園子を、『リリィ・シュシュのすべて』以来、高橋と18年ぶりに共演を果たす蒼井が演じる。さらに、2人を取り巻く共演陣に、浜野謙太、三浦透子、大倉孝二、渡辺えり、ピエール瀧、きたろうらが集結した。

 この度公開されたのは、哲雄と園子の2ショットカット。2人で何かを見つめる様子や、ベッドの上に2人の姿、向かい合って微笑む様子が切り取られている。

 タナダは「15年ほど前にラブドールの存在を知って、そのクオリティの高さと美しさに衝撃を受けました。“ここまですごいものを作る人たちがいるんだ”って、ドールを作る人の話を書いてみたいと思ったんです。というのも、私はもともと職人に対する尊敬と憧れがありまして、そこで、“こういう素晴らしい技術を持った職人もいるんだ”ということを書いて、自分が受けた衝撃を伝えたいと思いました。それと同時に夫婦の物語も描きたいと思い、“ラブドール職人が、自分の仕事を妻に隠している”というストーリーラインができました」とラブドール職人を題材にした小説を執筆しようと思った理由を明かす。

 10年という時間を経ての映画化について、「小説を発表した当時はラブドールという題材に時代がまだ懐疑的でした。その後、渋谷のギャラリーで展示会が実施された際に長蛇の行列ができて話題になっていたんです。しかも行列を作っているのは若い女性で、ドールを美として鑑賞・感嘆していた。それを見て、今なら映画化できる、純粋に作品として受け取ってもらえるのではと思いました。そして早い段階で高橋さんと蒼井さんのキャスティングが決まり、企画が一気に動いていきました」と明かしている。

 また、今映画化することについて「敢えて小説をあまり読み返さないようにしました。原作ものを映画化するときはいつもそうしています。原作と小説は親戚関係でありつつも、別のものと思っていまして。そういう点でも、映画化が小説から10年後でよかった。いい距離感ができました」とコメント。

 高橋と蒼井のキャスティングについて、タナダは「哲雄役を託せるのは、高橋一生さんしかいない」と確信したのは、資生堂特設サイトのショートムービー「Laundry Snow」で初めて仕事をした時のこと。「昔から力のある俳優さんだと思っていて、仕事をする前から密かに、哲雄をやってくれないかなと思っていたんです。その時は80年前のクリーニング屋で働く役で、薬剤をトントンとつけて服のシミを取る作業があったのですが、お芝居に非の打ち所がないだけでなく、すごく器用でもあって、より一層、哲雄を託せるのは高橋一生さんしかいないと確信しました」と語る。「哲雄に関しても、原作を書いている私でも理解しきれていなかったかもしれないような部分を丁寧にすくい取ってくれ、ふとした表情や仕草も含めて、すべてに納得がいくお芝居でした。撮影時は毎日、この人に託してよかったなとしみじみ思っていました」と絶賛した。

 妻の園子を演じる蒼井とタナダとのタッグは、映画としては『百万円と苦虫女』から11年ぶりで、「小説を出して、一番最初に『面白い。映画化すればいいのに』と言ってくれたのが蒼井さん。当時の彼女は20代前半でしたが、30代になった今の蒼井さんにぜひ園子を演じてほしいと思いました。題材的に難しいかもしれないとダメ元でのオファーだったのですが、引き受けてくださったのでびっくりしました(笑)」と語る。蒼井の演技については、「今回は哲雄から見た園子という側面が強いのですが、だからこそ、リアルとファンタジーの境界線の難しい役だなと思っていました。でも蒼井さんの演じる園子は、儚さの中に凛とした人間的な強さがあり、そして頑なな弱さもあって、これ以上ないバランスで園子を血の通った人物にしてくれました。今回は役作りをする上で、体力的にも精神的にもかなり負担が大きかったと思いますが、現場では常に明るく居てくれたので、私の方が助けられました」とコメントした。

 高橋と蒼井の絶妙なコンビネーションに、タナダは「やっぱりこのふたりで間違いなかったと思いました。付き合いたての時期からだんだん家族になっていく様子、身内にだけ見せるような本気でムッとしている表情、夫婦としてのズレを感じるようになっても、おやすみなどの挨拶は忘れずに、ギリギリ崩壊しないよう努力を怠らないようにしているさま…など、すごく繊細に作ってくれました。“夫婦ってきっとこういう感じなんだろうな”と思うぐらい本物の夫婦感がありました」と称賛。

 また、“美しく撮る”ことを意識したというベッドシーンは、「原作を書いているときから、『ロマンスドール』という話自体がファンタジーだと思っているんです。私の中では、ダーク・ファンタジーなんですけど(笑)。生殖行為というのは、動物的に見れば本来は種を存続させるための行為です。人間はそれだけでは済まないからややこしいわけですが(笑)。哲雄と園子に関しては、向かう先は『生』とは相反する所にある。だからこそ、美しさを引き出せるよう試行錯誤しました」と語った。

 なお、10月4日より、本作のミニクリアファイル付きムビチケカードが発売される。

(リアルサウンド編集部)

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