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小川絵梨子演出「熱帯樹」に林遣都、岡本玲、栗田桃子、鶴見辰吾、中嶋朋子

ナタリー

18/9/12(水) 9:00

「熱帯樹」キャスト。上段左から林遣都、岡本玲、栗田桃子。下段左から鶴見辰吾、中嶋朋子。

小川絵梨子が演出を手がけ、来年2019年2月から3月に東京・シアタートラムで上演される「熱帯樹」の出演者が発表された。

出演が明かされたのは、林遣都、岡本玲、栗田桃子、鶴見辰吾、中嶋朋子。“禁断の愛”に墜ちる家族の葛藤を描く本作で、林は権力者の父親を憎みながら母と妹の異常な愛に翻弄される息子・勇役を、岡本は兄に母を殺させようとする妹・郁子役を演じる。また栗田は風変わりな叔母・信子役、鶴見は息子と対立する父・恵三郎役、中嶋は財産を狙い、息子に夫を殺させることを企む母・律子役を務める。

三島由紀夫の戯曲に初めて挑む小川は、本作について「世界観は寓話的でもあり、五人の登場人物たちは誰もが寂しくて孤独なんですが、実は一人一人が物凄く逞しさや力強さに満ち溢れていて、そこがたまらなく面白く思え、この五人からなる家族という単位の小さな集合体に、今とても魅力を感じています」と述べ、「前々からご一緒したいと願っていた俳優の皆さんと、どのように稽古場でチャレンジを続けていけるのか、今からとても楽しみです」と期待を語った。公演の詳細については続報を待とう。

小川絵梨子コメント

以前から、三島由紀夫の戯曲には興味を持ちつつも、なかなか挑戦する機会が無かったので、今回この作品を劇場側からご提案頂いたことが、とても嬉しかったです。
「熱帯樹」の世界観は寓話的でもあり、五人の登場人物たちは誰もが寂しくて孤独なんですが、実は一人一人が物凄く逞しさや力強さに満ち溢れていて、そこがたまらなく面白く思え、この五人からなる家族という単位の小さな集合体に、今とても魅力を感じています。
本作が書かれたのは1960年ですから、既に半世紀以上も前なんですが、たとえ時代設定を現代に移し替えなかったとしても、今を生きる俳優の身体を通して上演することで、作品の世界観をリアルに表現することができるのではないかと考えています。
今回、俳優の皆さんは初めて創作を共にする方が多いのですが、唯一林遣都さんとは昨年の舞台でご一緒していて、私にとって大変信頼のおける俳優さんでもあります。
この戯曲を上演するにあたって、前々からご一緒したいと願っていた俳優の皆さんと、どのように稽古場でチャレンジを続けていけるのか、今からとても楽しみです。

「熱帯樹」

2019年2~3月
東京都 シアタートラム

作:三島由紀夫
演出:小川絵梨子
出演:林遣都、岡本玲、栗田桃子、鶴見辰吾、中嶋朋子

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