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浜野謙太、“ツルツルの男”として『書けないッ!?』に緩急を生む 生田斗真もハマり役に

リアルサウンド

21/1/24(日) 11:40

 生田斗真が主演を務めるドラマ『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(テレビ朝日系)が面白い。

 テレビ朝日の毎週土曜日23時台の新枠「オシドラサタデー」第1弾としてスタートした『書けないッ!?』は、脚本家であり主夫の吉丸圭佑(生田斗真)とその妻でベストセラー小説家の吉丸奈美(吉瀬美智子)の凸凹夫婦が紡ぎ出すマイ・ホームコメディ。

 脚本は、『HERO』(フジテレビ系)や『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)、『DOCTORS 最強の名医』(テレビ朝日系)、連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合)など、数々のヒット作を手がけてきた福田靖だ。物語は脚本家の圭佑視点で進んでいく。ドラマを製作する上でプロデューサー陣や監督、はたまた俳優から飛んでくる嵐のようなリクエストに、数えるしか仕事をしたことがない、自信もない、ベストセラー小説家の妻の主夫である圭佑が奮闘していく物語である。

 ドラマの製作発表に当たり、福田が「自分と重ねながら脚本家を主人公にしたドラマを書くのは、これが最初で最後です」とコメントしているように、本作は、まだ売れない脚本家だった福田自身をモチーフにしたドラマだ。「書けないッ」と悶え苦しんだのは真実であろうが、リアルに描かれているクセが強すぎるテレビ局側の人間のエピソードがどこまで本当なのか……と想像して観るとより面白味が増す。大雑把に言えば、今期放送中の『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京ほか)は俳優陣の撮影風景をドラマにした作品であるが、それの脚本家版といったところだろうか。

 公式サイトを開き、まず目に飛び込んでくるのは「みんな、ちょっとずつフツーじゃない。」というキャッチコピーと個性豊かなキャスト陣の肩書き。圭佑は「専業主夫 兼 脚本家」と脚本家より前に来ている専業主夫がモットーだ。かっこよさを捨てた……とまでは言わないが、優しい夫としての一面よりも、「明日までに」「今日までに」と提示された締め切りに追われ、挙句の果てには奈美の手を借りて口述筆記という手段に出る、少々情けない姿が全面に出ている印象。第2話のラストではおしっこまで漏らすという……バラエティで見せるあられもない姿でジャニーズのイメージを覆していく菊池風磨を彷彿とさせるものがある。主演作『俺の話は長い』(日本テレビ系)で演じた岸辺満とも人物像が重なるところがあり、そういった点でも生田斗真にとってハマり役と言えそうだ。

 東西テレビの東海林(北村有起哉)、松尾(長井短)、角(小池徹平)の3人が織りなす怒涛の会話劇や、仙川(菊池風磨)と絵里花(山田杏奈)と空(潤浩)のユニークなトライアングルなど、見どころは多くあるが、インパクト大なのが第2話でさらに存在感を増したスキンヘッドの男(浜野謙太)。通称“ツルツルの男”だ。仕事に追われると突如現れる、圭佑の分身とも言える存在。バキバキの特殊メイクによるその風貌は、最もフツーじゃない。故に、その異様さがアットホームなシーンに、緩急を生んでいる。

 第3話では、奈美がまさかの入院。スキンヘッドの男が圭佑の前に現れる中、アシスタントに就任するのが仙川である。次週は初共演となる生田斗真と菊池風磨の掛け合いがポイントになりそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』
テレビ朝日系にて毎週土曜23:30~0:00放送
※初回1時間スペシャル
出演:生田斗真、吉瀬美智子、菊池風磨(Sexy Zone)、小野武彦、梅沢昌代、山田杏奈、潤浩(ユンホ)、北村有起哉、小池徹平、長井短、浜野謙太、岡田将生
脚本:福田靖
演出:豊島圭介、YUKISAITO
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)、尾花典子(ジェイ・ストーム)、宮内貴子(角川大映スタジオ)
制作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
制作協力:角川大映スタジオ
(c)テレビ朝日

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