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IZ*ONE、“グローバルアイドル”への大きな可能性 日本デビューショーケースイベントを観て

リアルサウンド

19/1/26(土) 12:00

 2018年秋に活動を開始して以来、世界中の音楽ファンから熱い視線が注がれているガールズグループ・IZ*ONE(アイズワン)が、まもなく本格的な日本進出を果たす。そのファーストステップとなる『IZ*ONE 日本デビューショーケース ~1stシングル「好きと言わせたい」発売記念イベント~』が2019年1月20日、TOKYO DOME CITY HALLで行われた。

 IZ*ONEは韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』で選ばれた12名からなるグループで、9人の韓国人メンバー(チャン・ウォニョン、チョ・ユリ、チェ・イェナ、アン・ユジン、クォン・ウンビ、カン・ヘウォン、キム・チェウォン、キム・ミンジュ、イ・チェヨン)に加え、3人の日本人メンバー(HKT48の宮脇咲良と矢吹奈子、AKB48の本田仁美)が参加したことで結成直後から大きな話題を集めている。

 今回のイベント(昼夜2回開催)は、2019年2月6日にリリースする彼女たちの日本デビューシングル『好きと言わせたい』の通常盤予約購入者のうち、応募抽選で当選した人のみが観られるもので、チケットの入手はかなりの激戦だったと聞く。そのような貴重なステージを体験できるとあって、会場は開演前から異様な熱気に包まれていた。

 無数のペンライトが揺れる中、定刻通りイベント(昼の部)がスタート。華やかなオープニング映像に続いてメンバーらが颯爽と登場した。1曲目は韓国でのデビュー曲であり、2018年のK-POPシーンを代表する大ヒットナンバー「La Vie en Rose」。情緒的なメロディラインとムーンバートンを取り入れた哀愁のサウンド、白と黒をベースにしたシャープなデザインの衣装や一糸乱れぬダンスなど、IZ*ONEの生のライブを観て既存のアイドルとはひと味違った魅力を感じたファンも多かっただろう。

 続けて韓国リリース曲の「We Together」と「好きになっちゃうだろう?」を披露した後、詰めかけた約2,000人のファンにご挨拶。「すごくドキドキしたんですが、みなさん良かったですか?」(ウォニョン)、「抽選に外れた方の分も楽しんでくださいね!」(チェヨン)など、韓国人メンバーは流暢な日本語で盛り上げる。一方で日本人メンバーは「こんなにも女性の方が多いとは思っていなかったです」(本田)と、客席を見て驚いていたのが印象的だった。確かに会場を見渡してみると7割以上が女性で、しかもそのほとんどがIZ*ONEとほぼ同じ世代のようである。

 そして宮脇、ユリ、イェナ、矢吹、ミンジュは舞台に残り、「この中で一番演技が上手なのは誰だ?」というコーナーに参加。それぞれがホラー映画の定番である「キャー!!」という叫び声で演技力を競ったが、最終的に会場の拍手でミンジュがナンバーワンに。短時間ながらそれぞれのキャラクターの違いがストレートに伝わってくるやりとりは、間違いなくイベントのハイライトのひとつであった。

 インタビューやレコーディング、ミュージックビデオの撮影など、日本での様子を映像で紹介した後は、4曲を続けて熱唱。中でもキュートなポップス「ご機嫌サヨナラ」は初披露、宮脇とウォニョンが軽やかに歌った「ダンスを思い出すまで」は音源そのものが初公開と、ファンにとっては嬉しいサプライズが続く。

 IZ*ONEは歌も上手いがダンスもレベルが高い。それを証明したのが、韓国デビュー直後にバラエティ番組で見せた「La Vie en Rose」の2倍速ダンスだ。いきなりの収録にメンバーたちはとまどいを隠せなかったものの、難なくクリアしたことは記憶に新しい。今回のイベントでも2倍速はもちろん、3倍速にもチャレンジ。多少の失敗はあったものの、健闘ぶりに会場内は一気にヒートアップする。

 プレゼント抽選会で和やかなムードになると、間髪を入れずに「好きと言わせたい」のミュージックビデオがはじまった。太陽を背に受けながら歌い踊る彼女たちは女神のようであり、その美しさに目を奪われる。となれば、イベントを締めくくるのは「好きと言わせたい」のライブパフォーマンスだ。高揚感と切なさが混じり合うJ-POPならではの音作りと、K-POPシーンで“カルグンム(刀群舞)”と形容されるキレのいいダンスという、日韓の良いところを合わせた理想的なアイドルポップスは、リリース後にきっと大きな反響を呼ぶだろう。

 アンコールは韓国で発表したミニアルバムの収録曲「O’ My!」と、『PRODUCE 48』のテーマソング「NEKKOYA(ネッコヤ/PICK ME)」でオンリーワンの魅力をアピール。トータルで1時間30分のステージを無事に終えた。

 12人のメンバーは昼夜2公演の合間も休むことなく囲み取材に応じ、現在の心境を率直に語ってくれた。中でも宮脇咲良の「私たちは日本のアイドルでもなく韓国のアイドルでもなく、グローバルアイドルを目指していますので、世界の方に会いに行くIZ*ONEでいたいな、と思います」という力強いコメントは、このグループが周囲の期待以上に成長することを予感させる。次はどんなサウンドで勝負してくるのか、どんなビジュアルで迫るのか。今後の展開が予測不能ゆえに楽しみでならない。

(写真=©OFF THE RECORD)

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。ムック『GIRLS K-POP』(シンコー・ミュージック)を監修。K-POP関連の著書・共著もいくつか。LOVE FM『Kore“an”Night』にレギュラーで出演中。

IZ*ONE (아이즈원) – ‘好きと言わせたい (Suki to Iwasetai)’ MV

■リリース情報
『好きと言わせたい』
2月6日(水)発売
通常盤:Type A(CD+DVD)
¥1,728(税込)
<CD>
M1.好きと言わせたい
M2.ケンチャナヨ
M3.ご機嫌サヨナラ
M4.好きと言わせたい (Instrumental)
M5.ケンチャナヨ (Instrumental)
M6.ご機嫌サヨナラ (Instrumental)
<DVD>
好きと言わせたいMV
ご機嫌サヨナラMVM

Type B(CD+DVD)
¥1,728(税込)
<CD>
M1.好きと言わせたい
M2.ケンチャナヨ
M3.猫になりたい
M4.好きと言わせたい (Instrumental)
M5.ケンチャナヨ (Instrumental)
M6.猫になりたい (Instrumental)

<DVD>
好きと言わせたいMV
猫になりたいMV

<通常盤Type A/Type B共通封入特典>
生写真1枚(全12種類の中からランダム封入)
「個別スペシャル メッセージカードお渡し会」応募シート

WIZ*ONE盤(CDのみ)※IZ*ONE JAPAN OFFICIAL SHOP限定商品
¥1,080(税込)
<CD>※WIZ*ONE盤全て共通
M1.好きと言わせたい
M2.ケンチャナヨ
M3.ダンスを思い出すまで
M4.好きと言わせたい (Instrumental)
M5.ケンチャナヨ (Instrumental)
M6.ダンスを思い出すまで (Instrumental)
<外付け特典>
生写真1枚(全12種類の中からランダム)
※「個別ハイタッチ会」「グループハイタッチ会」対象商品

メンバーソロジャケット盤(CDのみ)
※「個別ハイタッチ会」「グループハイタッチ会」「個別サイン会」対象外商品
¥1,080(税込)
チャン・ウォニョンver. 
宮脇咲良 ver.
チョ・ユリ ver. 
チェ・イェナ ver. 
アン・ユジン ver. 
矢吹奈子 ver. 
クォン・ウンビver. 
カン・ヘウォンver. 
本田仁美 ver.
キム・チェウォンver. 
キム・ミンジュver.
イ・チェヨン ver.
<外付け特典>
生写真1枚(ソロジャケットと同じメンバーの生写真を封入)
※メンバーソロジャケット盤には「個別ハイタッチ会」「グループハイタッチ会」「個別サイン会」のイベント特典はなし

CD-BOX盤(13CD/WIZ*ONE盤13枚セット商品)
¥14,040(税込)
三方背CD-BOX付
※「個別サイン会」対象商品
※生写真は「通常盤」「WIZ*ONE盤」「WIZ*ONE盤」で絵柄が異なる
※「WIZ*ONE盤CD-BOX」の生写真は「WIZ*ONE盤」と絵柄が共通
<購入者特典>
『好きと言わせたい』WIZ*ONE盤CD発売記念 
「個別ハイタッチ会」「グループハイタッチ会」「個別サイン会」開催

IZ*ONE JAPAN OFFICIAL SHOPにて、「個別ハイタッチ会」「グループハイタッチ会」「個別サイン会」の対象となる『好きと言わせたい』WIZ*ONE盤CDまたはCD-BOXを予約・購入すると、「個別ハイタッチ会参加券」「グループハイタッチ会参加券」「個別サイン会参加券」を1枚必ず配布
<日程・会場>
2月16日(土)千葉県千葉市 幕張メッセ
2月17日(日)大阪府大阪市 ATCホール
2月23日(土)千葉県千葉市 幕張メッセ
2月24日(日)千葉県千葉市 幕張メッセ
詳細はこちら

IZ*ONE「好きと言わせたい」スペシャルサイト

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