ほら、その部屋のドアの向こうで、誰かが立っていたら？ ある女性銀行員が暮らす都心の古びたマンション。ある日、自宅のドアの電子ロックのカバーが開いていることに気づいた彼女は、気味悪く思いつつカバーを閉じるが、それが繰り返されるうちに自分を脅かす何者かの存在を確信する。 本作は、日常に起こりうる「想像したらコワイ」を描く韓国発の耳袋的スリラー。韓国ってほんとにスリラーが巧い。想像に易い「あるある都市伝説」を予想できる展開で描きながら、確実に恐怖と震慄を提供してくれる。 日本では「電子ロック」と呼ばれることが多いこの「ドアロック」、世界一のデジタルロック普及率を誇る韓国ならではの演出も面白い。 ある日、自宅のドアに誰かが触れた痕跡がある。家にいると誰かが外側からドアのノブを回す─。それは事故なのか故意なのか。「コワイ話」は意外と日常に潜んでいる。