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イザベル・ユペール、異質の役柄の背景を語る 『グレタ GRETA』特別インタビュー映像公開

ぴあ

19/11/6(水) 12:00

『グレタ GRETA』 (c)Widow Movie, LLC and Showbox 2018. All Rights Reserved.

イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツが初共演にしてW主演を果たす映画『グレタ GRETA』が、11月8日(金)より全国ロードショーされる。この度、グレタを演じるユペールとジョーダン監督がキャラクターや映画の構造などを語る、2ショットインタビュー映像が公開された。

本作は、拾ったバッグをきっかけに深まるグレタとフランシスの友情が、やがてストーカーのようなつきまといに発展し、さらに予想外の展開へと突入していく様を描いていく。監督・脚本は『クライング・ゲーム』の異才ニール・ジョーダンだ。

ジョーダン監督は、オリジナル脚本を読んだ印象を、「とりわけ面白いと思ったのは、一幕目でフランシスが棚の中にしまいこんである17個かそこいらのハンドバッグを見つける場面。この映画は私にとってシチュエーションスリラーをどこまで複雑に引き延ばせるかの挑戦だった」と振り返り、さらに、「映画の舞台は大都市から始まり、小さな家へと絞り込まれていく。次は秘密の部屋、最後はある小さなものに行きつく。この映画は、閉所恐怖症の実験的作品にしたいと考えていて、視覚面でもそういう工夫をしてるんだ」と映画の構造へのこだわりを語る。

ユペールは、「ニールと私の間でまずはっきりしていたのは、グレタは間違いなくサイコパスであり、邪悪なキャラクターであるという認識。だから彼女を美化したり、共感を得られるような人物にしたりしようという意図はなかった」と振り返る。そして、「音楽的要素が加わったことでグレタにある種の追憶が帯び、彼女の豊かな内面世界が垣間見える」と語る。

当初の脚本には音楽的要素は盛り込まれていなかったが、ユペールの出演決定を経て、「絶対的に美しい音楽が、キャラクターにとって忌まわしいものとなり、最後まで苦しませ続ける」という監督のアイディアでグレタが執着する曲としてリストの『愛の夢』を登場させた。

この曲はグレタにとって亡き夫との思い出のつまった曲で、グレタは母を亡くしたばかりのフランシスにピアノを披露することで彼女の心も惹きつけていく。かつてカンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得した『ピアニスト』でピアノ教師の役を演じたユペールは、本作ですべてのピアノのシーンを自ら演奏したという。

ユペールは、「彼女のアパートもとても刺激に満ちた空間で、テディベアや子供用のおもちゃなどで幼児の空間を作っているさまには強烈なインパクトを感じた。グレタを理解する上であの部屋は重要な鍵となった」とも語るほか、モレッツが演じるフランシスとの複雑な関係性にも言及した。

『グレタ GRETA』
11月8日(金)より全国ロードショー

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