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いま、最高の一本に出会える

レオ・レオーニ「スイミー」 スロバキア美術館蔵 1963年 Swimmy (c)1963 by Leo Lionni, renewed 1991/Pantheon On Loan By The Slovak National Gallery Works by Leo Lionni, On Loan By The Lionni Family

『スイミー』原画が初来日!  『みんなのレオ・レオーニ展』開催中

ぴあ

19/8/14(水) 0:00

東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館にて開催中の『みんなのレオ・レオーニ展』。絵本『スイミー』『フレデリック』などで知られる作家の生涯を、約200点の作品と重ね合わせながら紹介する。

赤い色をしたきょうだいたちの中で、唯一黒い魚の物語『スイミー』。小学校の教科書にも掲載されているこの物語を、印象的な挿絵とともに記憶している人も多いのではないだろうか。

作者のレオ・レオーニは、1910年にオランダで生まれ、イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビューした。

その後、ねずみの『フレデリック』や、しゃくとりむしの『ひとあしひとあし』など、小さな主人公たちが“自分とは何か”を模索し、学んでいく物語を、水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を用いて描き、1999年に亡くなるまで40冊近くの絵本を発表している。

同展では、初来日となる『スイミー』の原画をはじめ、レオーニの絵本原画、ポスターなどのグラフィック・デザイン、絵画、彫刻、アニメーションの素材まで、生涯取り組んだ多彩な作品約200点を展示。レオーニの人生をめぐる4つのキーワードから、その作品を読み解いていく。

第1章の『レオとアート』では、子供の頃から絵を描くのが好きだったレオーニが初めての個展に出品した作品や、9歳の誕生日プレゼントの思い出から生まれた油彩などを展示。

続く第2章『自分探し』では、両親の都合で欧米諸国を転々としたレオーニが“自分とは何者なのだろう”と模索しながら、自分が自分であることをポジティブに描き出した絵本を紹介する。

第3章『平和を求めて』では、第2次世界大戦中にアメリカへ亡命したレオーニが、“平和の大切さ”を表した絵本などを取り上げ、第4章『リアル? フィクション?』では、リアルとフィクションが入り混じった絵本や、実在する人と実在しない人を描いた『想像肖像』シリーズの油絵、架空の植物をモチーフにした『平行植物』シリーズを紹介する。

また、会場にはレオーニの絵本を読んだり、絵本の世界を映像や造形物で体感できるコーナーも設置。絵本と比較しながら、レオーニの手がけたみずみずしい原画の魅力を味わってほしい。

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