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平野紫耀は、ギャップ系王子? 中島健人や藤ヶ谷太輔ら“王子系ジャニーズ”と比較して考える

リアルサウンド

18/11/10(土) 10:00

 今、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を博しているKing & Prince。そのセンターとして活躍しているのが、平野紫耀だ。コンサートやドラマ、映画だけでなく、超ド級の天然キャラを活かして、今やバラエティにも引っ張りだこの平野。毎週必ずと言っていいほどテレビで見かけるようになった。そんな平野の主演映画第2弾『ういらぶ。』が、11月9日に公開された。筆者は、同作品で「平野的王道王子キャラ」が確立されたように感じた。

参考:平野紫耀、枕を抱えて桜井日奈子に悶絶【写真】

 ジャニーズの中には、王道王子キャラが魅力のメンバーが少なくない。そして、一口に王道王子キャラと言っても、1人1人微妙にタイプが違っている。例えば、ジャニーズの王道王子キャラ筆頭のSexy Zone 中島健人。彼はこれまで実に様々なタイプの王子キャラの役を演じてきた。『黒崎くんの言いなりになんてならない』では、横柄な態度でありつつもふとした瞬間に優しさを見せる黒崎晴人、『未成年だけどコドモじゃない』では全てが完璧な学園のアイドルだが実は冷めた性格の鶴木尚など、バラエティー豊かだ。言うならば、中島はオールマイティタイプの王子キャラである。

 その他にも、例えばKis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔。テレビドラマ・映画『MARS~ただ、君を愛してる~』では、一見明るく外交的だが実は心に闇を抱えるキャラの樫野零を演じ、「どこか危うさがある系王子」に徹した。そして、最近王道王子キャラに名を連ねるジャニーズWEST・小瀧望。『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』で演じた舘林弦は、幼なじみの桜井和央(高杉真宙)のみに心を許し、他の人には乱暴な態度を取ってしまうが、結局は優しいという「ぶっきらぼう王子」だ。このように得意とするタイプや、各メンバーに合った役を各々演じてきたのである。

 そう考えると、平野のタイプは「ギャップ系王子」と言えるのではないだろうか。『ういらぶ。』で演じた凛は、ドSを演じるヘタレ男子で、性格がこじれすぎて素直になれないタイプだった。映画の中でも、幼なじみであり、好きな人でもある優羽(桜井日奈子)に優しくしたいのに、きつい言葉ばかりを投げてしまうシーンが満載。優羽の前では何かと自分を強く見せようと虚勢を張ったり、優羽にストレートにアタックする和真(伊藤健太郎)にオラついてみたりと、ヘタレ感がうまく伝わってきた。

 一方で、失踪した優羽を探すシーンでは、危険を顧みず夜の山道を突き進む男らしさが垣間見える。段々とクセになってくる凛のギャップを、存分に楽しめる内容になっているのである。冒頭のシーンも、平野独特のハスキーボイスで「さっさと(学校に行く)準備しろ、遅れるな」と優羽へ言い放ったかと思うと、自分の部屋に戻って「優羽~、可愛すぎる~!」と悶絶するという衝撃的なギャップからスタートし、一気に引き込まれてしまう。

 これまで演じた、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)の神楽木晴や、『honey』の鬼瀬大雅でもギャップある演技を見せた平野。さらに平野本人も、バラエティーではド天然ぶりを発揮しつつも、コンサートや演技ではビシッと決めるという大きなギャップを持っている。これまでの役のイメージと本人のイメージがあるからこそ、王道王子様の中でも「ギャップ系王子」がピッタリとハマるのかもしれない。

 ここ数ヶ月ですっかり天然キャラのイメージが付いた平野だが、コンサートや歌番組でのかっこよさはピカイチで、バラエティー番組の時と同一人物とは思えないほどだ。平野紫耀としても、ドラマ・映画の役としても、彼の最大の武器である“ギャップ”を使ってさらに人気を獲得していくのではないだろうか。(高橋梓)

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