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吉沢亮が大原櫻子に本音を吐露 『なつぞら』で描き上げた一枚の絵

リアルサウンド

19/9/2(月) 12:00

 『なつぞら』(NHK総合)第23週初日では、天陽(吉沢亮)が一枚の絵を描き上げる姿が描かれた。

 昭和48年(1973年)夏。なつ(広瀬すず)が手がけるテレビ漫画『魔界の番長』がスタートするが、一緒に見ていた優(増田光桜)は怖がり、寝室に逃げてしまった。1人その場に取り残されたなつの表情から、つくりあげた作品を子供に見てもらえない悲しさと、「それでも作品に向き合いたい」という複雑な思いが見てとれる。

 作画に励むなつのもとにやってきた神地(染谷将太)は、麻子(貫地谷しほり)がマコプロに移籍すると話した。同僚たちが続々とマコプロに移籍しはじめたことに、なつが思わず「マコさんは魔界の魔王だわ」と漏らす。

 そんななつに、坂場は一冊の本を手渡した。アメリカ西部の開拓者家族を描いた『大草原の小さな家』。坂場は、なつと共にこの作品をアニメーションにしたいと誘った。なつは心惹かれるような様子を見せたが、仲(井浦新)たちを裏切れないと誘いを断る。

【写真】絵に向かう天陽(吉沢亮)

 十勝では、天陽が体調を崩し、入退院を繰り返していた。そんなある日、天陽は病院を抜け出すと、家族のもとへ帰ってくる。

 息子たちを抱き寄せ、笑顔を見せる天陽。「早く絵を描き上げたくて」と話し、アトリエに籠もり、絵に向かう姿はまるで別人だ。凄まじい集中力で、とりつかれたように馬の絵に向かう。

 とはいえ、天陽を心配してアトリエにやってきた靖枝(大原櫻子)に「結婚してよかった」と呟き、優しく抱き寄せる表情はやはり穏やかだ。天陽の笑顔は自分を支えてくれた家族に感謝を伝えているようだった。

 徹夜で絵を描き上げた天陽。完成した絵を前に、靖枝は息を飲んだ。絵の前に立ちすくむ2人。馬の絵は生き生きと輝いて見えた。しかし、この絵を全力で描き上げた天陽の体に不安が残る。

(片山香帆)

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