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「半狂乱」監督・藤井秀剛のインタビューが到着「熱さを感じられる作品を作りたい」

ナタリー

藤井秀剛(中央)

「半狂乱」の監督・藤井秀剛のインタビューが到着した。

年齢とともに夢を追うことが難しくなる現代社会に生きる若者の姿を、現在と過去を交差させて描く「半狂乱」。脚本、撮影、編集も担当した藤井は「実はこの作品は、何十人という脚本家の手を渡り歩きました。それは僕も含め、この作品の特徴である過去と現在を交差させて描くインターカット劇をまとめられる人がいなかったからです」と振り返る。

数年後、藤井はその脚本と改めて向き合った。そのときの感想を彼は「自分の頭から出たものなのは理解できるけど、自分と似た感覚の人が書いている感覚でした。まるで弟子をとった感覚」と回想して笑う。そして「すごくとがった脚本で『おいおい、少し冷静になろうよ』と言いたくなるくらい勢いがありました。僕は師匠の気分で脚本に手直しを入れましたが、本当に楽しかった。20代の自分と対話して書いているような感覚でした」と明かす。

インターカット劇にこだわった理由を、藤井は「青春映画に混在する“純粋”と“欲”という2つの要素を『別々』に、なおかつ『同時に』描くことでより強い疾走感が狙えるのではないかと思ったからです」と説明。「あともう1つ、“スプリットスクリーン(2分割)”シーンにはこだわったので、ここは見てほしいですね」と続けた。

本作の見どころを問われると、藤井は「集団強盗映画や監禁映画のサスペンス要素に青春ドラマの要素も足した、いわゆるジャンルミックスに捉えられるかもしれません。個人的には、青春クライムサスペンス」「ジャンル映画を楽しむのと同時に、夢追い人に対して決して優しくないクソ社会で生きる29歳の生きざまを描いた青春映画としても楽しんでもらいたいです」と回答。「1970年代の夢追い人のような熱さを感じられる作品を作りたい。そんな思いが少しでも伝わる作品だとうれしいです」と語った。

「半狂乱」は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で11月12日に公開。大阪のシネ・リーブル梅田、東京・アップリンク吉祥寺、兵庫・元町映画館、京都・アップリンク京都、愛知・センチュリーシネマなどでもスクリーンにかけられる。

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