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二階堂ふみ、『紅白歌合戦』司会への頼もしさ 朝ドラ『エール』を引っ張ったエネルギー

リアルサウンド

20/12/31(木) 13:00

 二階堂ふみが、『第71回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で紅組の司会を務める。

 4月から11月という異例の長さでの放送となった朝ドラ『エール』(NHK総合)。新型コロナウイルスの影響による撮影の中断や、何が起こるかわからないような状況の中、即効性を求められた現場で、全くうろたえず、作品の中では、どんどん頼もしさを増してく存在だったのが、二階堂が演じた古山音だった。

 そんな『エール』の二階堂について、ライターの田幸和歌子氏は「あの若さと思えないくらいの貫禄もあって、すごく度胸がある人」と評する。

「窪田正孝さんが演じた主人公の古山裕一は、ずっと少年の心を持っているようなキャラクターで、そんな彼をリードしているのが奥さんの音でした。音はものすごくエネルギーに満ちている女性で、彼女の存在は後半になるにつれて、どんどん大きくなっていきました。最近の朝ドラは、何かを成し遂げた実在の人物を主人公にすることが多いので、裕一が軸の物語ではありましたが、二階堂さん自身のエネルギーが音に投影されていて、紛れもなく音にも主人公としての華やかさが感じられました」

 田幸氏は、二階堂が芝居で見せる、歳を重ねる姿も突出していたと語る。

「音を演じる子役からのバトンタッチが非常にスムーズでしたし、可憐な少女時代から、年を重ねていくグラデーションが巧みに表現されていました。単に加齢の表現だけじゃなく、中高年になってからは不思議なぐらい音の母・光子を演じた薬師丸ひろ子さんに似ていくんです。人間の自然な変化を見る感じで、佇まいや声色、声のトーンから喋りのスピードまで、どんどん落ちついた中年の女性になっていって、薬師丸さんと重なっていました」

 戦時下を描いた本作は、シリアスな描写が話題になったが、時にはコミカルな演技が見られる場面も。コメディへの対応力も兼ね備えている二階堂の紅白司会への期待を、田幸氏は次のように語った。

「二階堂さんは、コミカルな芝居の間がすごく上手だなと感じました。もともと表情豊かで目力が強いのですが、『エール』では素っ頓狂な声で笑わされちゃうところも多く、本当に演技の振り幅が大きい。セリフもすごく聞き取りやすいので、司会としての喋りはすごく期待できると思います。そして、あれだけの大変な状況を引っ張っていった度胸とコメディでの切れ味の良さから、大泉洋さんとの掛け合いが楽しみです。音という役を入れたまま臨んでくれるような気もしています。二階堂さんという素の状態に音の要素を一個乗っけた感じで、楽しく明るく引っ張ってくれるのではないでしょうか」

 『第71回NHK紅白歌合戦』には、夫婦役を演じた窪田をはじめ、中村蒼や山崎育三郎ら『エール』のキャストも出演する。2020年の大団円をどのように盛り上げてくれるのか、楽しみだ。

■放送情報
連続テレビ小説『エール』総集編
NHK総合
12月31日(木)前編 14:00〜15:23
12月31日(木)後編 15:28〜16:56

出演:窪田正孝、二階堂ふみほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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