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雪組『f f f-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』で幕を明ける宝塚歌劇の2021年公演、ラインナップを紹介

ぴあ

宝塚大劇場にて元旦開幕の『fff-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』『シルクロード~盗賊と宝石~』

コロナ禍で明け暮れた2020年は、多くの舞台が公演中止や延期に追い込まれたが、宝塚歌劇も例外ではなく、公演スケジュールや劇場など、大幅な変更を余儀なくされた。2021年もその影響で、昨年の予定が一部今年にずれ込んだために、前半は、各組でトップスターやトップ娘役の退団、組替えが相次ぎ、夏以降は、新トップコンビが次々誕生する大きな変化の年になりそうだ。

ブロードウェイ・ミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』東京公演チラシ

まず花組は、柚香光と華優希のトップコンビ主演で、ガーシュウィンの名曲を使ったブロードウェイ・ミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』を、1月に東京国際フォーラムホールC、2月に梅田芸術劇場メインホールで上演する。禁酒法時代のニューヨークを舞台に、プレイボーイと、ギャング一味の女性を巡る騒動を描いたロマンティック・コメディだ。宝塚バウホールでは、聖乃あすかが若き日のヘンリー7世役で初主演する『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』が、1月に幕を開ける。

4月には宝塚大劇場、5月には東京宝塚劇場で、のちのローマ初代皇帝を主人公にした『アウグストゥス-尊厳ある者-』と、ショー『Cool Beast!!』が開幕する。この作品でトップ娘役の華優希が退団。11月には、柚香と新トップ娘役との新コンビお披露目公演が、宝塚大劇場で行われる予定だ。

グランド・ミュージカル『ダル・レークの恋』東京公演チラシ

月組は、1月に宝塚バウホールで、トップスター珠城りょうのスペシャルライブ『Eternità』が3日間限定で上演され、続いて2月に赤坂ACTシアター、3月には梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、インドのダル湖を舞台に菊田一夫が書き下ろした名作『ダル・レークの恋』を、月城かなとの主演で上演する。同じく3月には、再びバウホールで珠城りょうが、有栖川有栖原作の『幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に~』に主演。5月には宝塚大劇場、7月には東京宝塚劇場で、珠城とトップ娘役・美園さくらの退団公演となる、南北朝の武将楠木正行(まさつら)が主人公の『桜嵐記』と、ショー『Dream Chaser』が開幕する。

雪組の2021年は、1月1日(金・祝)、圧倒的な歌唱力を誇るトップコンビ、望海風斗と真彩希帆の退団公演、『f f f-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』と、ショー『シルクロード~盗賊と宝石~』で幕を開ける。前者は望海演じるベートーヴェンが、「第九」を完成させるまでを描いた物語で、東京宝塚劇場公演は2月に上演予定だ。

新生雪組は、5月に宝塚バウホール、6月に横浜のKAAT神奈川芸術劇場で上演される、アメリカの作家ポール・ギャリコのファンタジー小説をミュージカル化した『ほんものの魔法使』でスタート。朝美絢が主演する。同じく6月には、新トップコンビ、彩風咲奈と朝月希和のお披露目公演、『ヴェネチアの紋章』『ル・ポァゾン愛の媚薬-Again-』の全国ツアーが控え、さらに、8月宝塚大劇場、10月東京宝塚劇場では、本拠地お披露目公演『CITY HUNTER-盗まれたXYZ-』と、ショー『Fire Fever!』が決定している。前者は北条司の人気コミック『シティハンター』の初舞台化だ。

ミュージカル『ロミオとジュリエット』宝塚大劇場公演チラシ

星組は、5度目の上演となる人気ミュージカル『ロミオとジュリエット』を、2月に宝塚大劇場、4月に東京宝塚劇場で披露する。トップスター礼真琴にとっては、2013年の新人公演以来、2度目のロミオ役だ。この後、演目は未定だが、9月には再び宝塚大劇場、11月には東京宝塚劇場で、礼とトップ娘役の舞空瞳主演による公演が予定されている。

ミュージカル『アナスタシア』東京宝塚劇場公演チラシ

宙組は、昨年宝塚大劇場で上演したミュージカル、『アナスタシア』の東京宝塚劇場公演が1月8日(金)に開幕。同名アニメーション映画に想を得た作品で、トップスター真風涼帆が純粋な心を持つ詐欺師役を、トップ娘役の星風まどかが、ロシア革命で殺害された皇帝一家の末娘によく似た少女を演じる。星風はこの後専科に組替えし、代わって潤花が新トップ娘役に就任。新コンビのお披露目は、4月に東京建物ブリリアホール、5月に梅田芸術劇場メインホールで上演される、第二次世界大戦下のスイスのホテルを舞台にした外交官とバレエダンサーの物語、『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』だ。同じく4月には、竹久夢二と大正浪漫の世界観を描く、和希そら主演のバウホール公演『夢千鳥』が決まっている。

新コンビの本拠地お披露目は、6月の宝塚大劇場、8月東京宝塚劇場の『シャーロック・ホームズ(仮)-サー・アーサー・コナン・ドイルの著したキャラクターに拠る-』と、ショー『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』の予定だ。



文:原田順子

※最新の公演情報は宝塚歌劇団公式ホームページ https://kageki.hankyu.co.jp/ にてご確認ください


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