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BTS、TWICE、THE BOYZ、IZ…韓国音楽アワード『SOBA』に見る、2018年K-POPシーンの潮流

リアルサウンド

18/9/6(木) 8:00

 韓国では年末の賞レースに向けて早くも動き出している。8月30日には音源配信サイト・SORIBADAによる『2018 SORIBADA BEST K-MUSIC AWARDS』(略称:SOBA)が開催され、これが今年の賞レースのスタートとなり、2018年のK-POPの流れを感じさせる授賞式になった。

参考:BTS、『LOVE YOURSELF』シリーズで見せた大人への成長 『結 ‘Answer’』で示したもの

 今回は、SOBAの受賞者を見ながら現在のK-POPの潮流について考察してみたいと思う。

■大賞はBTS(防弾少年団)、音源大賞は2年連続TWICE

 『2018 SORIBADA BEST K-MUSIC AWARDS』は韓国の主要音源配信サイト・SORIBADAによる音楽アワードだ。昨年2017年より開催され、今年で2回目となる。音源ストリーミングとダウンロード数、インターネット投票、運営委員団、専門委員団の各点数をもとに受賞者が選定される。

 今年のSOBAの大賞は、やっぱりBTSだった。これはほとんどの視聴者が予想していたのではないだろうか。韓国アーティストで初めてビルボードを制したBTSなのだから、驚くこともない順当な受賞だろう。この受賞においてリーダのRMは「特別ではないと思っていた7人の少年を特別にしてくださったのは皆さんです。僕たちの存在で皆さんの一日が特別になったら嬉しいです」(参考:Newsen) とコメントをした。

 音源大賞を受賞したのは去年に続き、TWICEだった。これも特に驚きもない予想通りの受賞だったのではないかと思う。現在ではどの楽曲を出しても大ヒットを出せるようになった彼女たちだが、すでにK-POP界においては“最強のガールズグループ”と言えるだろう。

 このようなアワードで注目して欲しいのは新人に贈られる賞だ。なぜなら、彼らが今後のK-POPを担っていくかもしれないからだ。SOBAでは“ルーキー賞”がその位置になるだろう。今年のルーキー賞はTHE BOYZ、Stray Kids、 NATURE、IZの4グループが受賞した。

 筆者が特に注目したいのは、今年日本デビューしたTHE BOYZという12人組のボーイズグループだ。彼らは設立されたばかりの事務所・Cre.ker エンターテインメントがデビューさせたグループで、SMエンターテインメントで開発担当をしていた人物が選抜したということもあり、ビジュアルやパフォーマンスの能力が非常に高い。また楽曲にも恵まれており、彼らに対する事務所の強い思いを感じることができる。

 また、IZは今年5月にリリースした曲「Angel」をBTSの生みの親であるパン・シヒョクがプロデュースしたことで話題になった4人組のボーイズバンド。「Angel」は、バンドサウンドにラップを取り入れたりと、「パン・シヒョク色」がしっかり出ている楽曲に仕上がっている。デビュー当時メンバー全員が10代だったが、デビューまでに100回以上のライブをこなしてきたという実力の持ち主であるところにも注目したい。

■SOBAに見る現在のK-POP

 他の賞はやはり音源が強いグループやアーティストが受賞したといったところだろう。例えば、音源を出せば音源チャートを総なめにするMAMAMOOや、赤頬思春期(BOL4)がいい例だ。彼らは自分たちのファンダムだけでなく、一般層にちゃんと受け入れられているからこそ、音源チャートにおけるロングヒットを飛ばせるグループとなった。

 大賞がBTSというのは前述したように、“予想通り”と言った感じだが、数年前の賞レースと比べると、受賞するメンツは多種多様になったように思える。ちょっと前まではEXOが総なめといった感じだった。実際、前回のSOBAではEXOが大賞を含め3つを受賞したが、今年のSOBAでは“ネチズン人気賞”のみを受賞した。その様相はだいぶ変化し、世代交代を感じさせる。ちなみにBTSは前回、“アーティスト賞”のみの受賞だった。

 しかし、受賞者一覧を見て気になる部分もある。それは今年の音源チャートを賑わしたであろうBLACKPINKや(G)I-DLE、PENTAGONといったグループが入っていないことだ。そういう意味では偏りを感じる結果にもなった。

 これから年末に向けて様々なアワードが開催される。アジア最大の『MAMA(Mnet Asia Music Award)』などもあり、日本でも開催されることが決定した。アワードによって受賞メンツの違いも出てくるが、2018年のK-POP界を振り返る良い機会になるだろう。(西門香央里)

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