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松本まりかと小泉今日子が互いにリスペクト語る、舞台「向こうの果て」アフタートーク

ナタリー

21/4/30(金) 19:57

舞台「向こうの果て」2021年4月30日のアフタートークの様子。前列左から竹田新、松本まりか、小泉今日子。

舞台「向こうの果て」の無観客生配信が4月28日から30日にかけて東京・本多劇場で行われ、30日のアフタートークにドラマ版主演の松本まりか、舞台版キャストの小泉今日子、脚本・演出の竹田新、そして劇団ゴツプロ!のメンバーが登壇した。

「向こうの果て」はゴツプロ!の同名舞台を原案に、ドラマ、舞台、小説で展開される連動プロジェクト。昭和を舞台に、幼なじみを殺害した1人の女の数奇な運命と、彼女に関わる6人の男たちの姿を描く。松本と小泉がドラマ版・舞台版でそれぞれ主人公の池松律子を演じた。

松本は舞台版について「物語は同じはずなのに、印象が全然違っていてビックリしました。衝撃的というか、お芝居が大人。私にはないものでした」と絶賛。同じ役を演じた小泉に対しては「法廷での最後の顔には鳥肌が立ちました」とリスペクトをあらわにし、「ドラマ版の撮影の前に観たかったし、盗みかった! 私がシリアスに言ったセリフを小泉さんは明るく言われたりしていて……。表現面での意外性はヒントにしたかったです」と悔しがった。

一方、小泉も「これからドラマ版の放送を観て、同じように感じると思う」と松本の演じ方に興味津々。役作りについて「舞台だとセットも衣装も変わらないので、どうやって時間軸を表現すればうまくいくのか、稽古をしながら舞台ならではの方法を考えました」と打ち明ける。松本に「鳥肌!」、竹田に「天女!」と言わしめた法廷での最後の表情については「舞台版はお客さんに解釈を委ねるような終わり方だったので、どんな表情でいればいいのかなと。律子は計算をして演じるよりも、どこにも居場所がなくて浮遊している魂というイメージがありました」と解釈を述べた。

実は約10年前から知り合いだという松本と小泉。バーでの初対面を振り返り、小泉は「(松本が)壁に寄り掛かったときに、背中で店の電気のスイッチをすべて消して真っ暗にした!」とハプニングを明かして松本を照れさせた。しかし小泉は、それ以前にドラマ「六番目の小夜子」で松本を見てから長年注目していたという。「この人いいなと。声も印象的で気になった。それからは(松本が)出ているといつも観ていました。だから初めて会えたときはうれしくて、友達になれるかなあと思った」と告白。松本は目を丸くして「私のことなんて認識されていないと思っていました……。なので当時は小泉さんと皆さんが明るく楽しそうにお酒を飲んでいる光景をジッと見ていました」と驚き混じりに伝えた。

また4月29日のアフタートークには、ドラマ版で検事の津田口を演じた柿澤勇人と、ドラマ版の監督を務めた内田英治が登壇。池松律子というキャラクターについて、内田は「演じる役者の個性が出る。ベースが一緒なので伝えるものは同じでも、キャラクターに役者の個性が乗っかっているので、まったく違って見える」とメディアミックスならではの面白さについて言及する。柿澤は「松本さん演じる律子の終盤のシーンは、研ぎ澄まされていてすごい芝居でした。すごい集中力と体力で挑む松本さんの芝居を受けて僕も圧倒されたので、皆さんにもとにかくご覧いただきたいです」ドラマ版を力強くアピールした。

「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」は5月14日にWOWOWで放送・配信がスタート。毎週金曜23時からのオンエア終了後、TELASAでも配信される。

WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て

WOWOWプライム 5月14日(金)スタート 毎週金曜 23:00~
※第1話無料放送
※WOWOWオンデマンドでも配信
※全8話、各話放送終了後にTELASAで配信

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