青山真治監督の映画『空に住む』が10月23日から公開される。

青山真治監督にとって約7年ぶりの長編となる同作は、小竹正人の小説『空に住む』を原作に、現実と夢の狭間で葛藤し、新たな人生を見つける女性たちの姿を描いた作品。両親が急死し、孤独を抱える主人公・直実役を多部未華子が演じた。

共演者は、直実の後輩で複雑な事情を抱える妊婦・愛子役の岸井ゆきの、直実に世話を焼く叔母・明日子役の美村里江、直実と同じタワーマンションに暮らし、偶然の出会いから男女の関係になっていくスター俳優・時戸森則役の岩田剛典、直実をタワーマンションに迎え入れた叔父・雅博役の鶴見辰吾、直実が務める出版社社長役の岩下尚史、直実の上司役の高橋洋、愛子と関係を持つ作家・吉田役の大森南朋、直実が出会う不思議な男性役の永瀬正敏、直実の住むタワーマンションのコンシェルジュ役の柄本明。

青山真治監督のコメント

脚本から公開まで足かけ四年、ああでもないこうでもない、それがダメならこうだ、もはや絶望という時期もありました。
すると救いの神が舞い降りて、高層マンションのてっぺんからTake it easy manと厳かに言われるのです。だから私はこの映画を愛している。
誰にもばれないように、ひとり静かに愛するのです。

小竹正人のコメント

無我夢中で書いた小説と泣きながら書いた歌詞が青山真治監督のおかげで報われました。原作に息を吹き込むかのように多部未華子さんが主人公を奥深く演じてくれています。
忘れそうになっていた幸せと忘れてはいけない悲しみを思い出し、宝物がまたひとつ増えたような気持ちです。映画制作と主題歌制作に関わってくださった全ての方に感謝します。