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菅田将暉×有村架純、坂元裕二からの称賛の言葉に感激 『花束みたいな恋をした』初日舞台挨拶

ぴあ

21/1/29(金) 18:31

『東京ラブストーリー』、『最高の離婚』、『カルテット』などの名作ドラマを生んだ坂元裕二のオリジナル脚本による菅田将暉&有村架純主演の恋愛映画『花束みたいな恋をした』が1月29日に公開を迎えた。都内劇場で行われ、全国の劇場に生配信された舞台挨拶に菅田、有村、坂元、土井裕泰監督が登壇した。

終電を逃したことをきっかけに出会った大学生の麦と絹の5年にわたる恋模様を紡ぐ本作。坂元は、自身が生み出した物語でありながら、試写で完成した映画を初めて観て「泣きました」と告白。「菅田くんと初めて会ったのが5年ほど前(ドラマ『問題のあるレストラン』)で、3年くらい前に会った時に『またお仕事したいんだよね』と話したら、菅田くんが『ラブストーリーをやりたい』と言ってくださって、それが果たせて感無量です」としみじみと語る。

菅田もその会話を覚えているようで「無茶なお願いをしました」と笑いつつ「坂元さんの恋愛ドラマを観てきた世代ですし、(ラブストーリーを)やりたかったんですよね。今のうちにやらなきゃなって思って」と説明。最初に脚本を読んだ時の印象について菅田は「実名の商品や人がいっぱい出てきて、そのリアリティがすごいなと思いました。僕が10代の頃にカラオケで友達と歌ってた曲とかがまんま出てくるんです。なんでこんなにいろいろ(若者のカルチャーを)知ってるんだろうって」と驚きを口にするが、坂元は「あまり過剰に若者とか時代の変化を意識してしまうと、上から目線になったり見守る形になってしまうので、とにかく意識しないようにしています」と明かす。

有村は、最初に3時間半分ほどあった第一稿を読んだそうでそれだけの長さにかかわらず「一瞬で、どこも引っかかることなく読めた」と明かし、さらにその後、役に付けられた麦と絹という名前が「すごく好きな名前だった」と語る。「読み進めていくと、どんどんチャーミングさが感じられて、菅田くんとどういう日常を作り出せるだろうかということに楽しみを覚えました」とふり返った。

この日は、菅田と有村が撮影の合間に自分のフィルムカメラで撮影したというオフショットの様子が公開されたが、ガチャガチャのカプセルを目にあてておどける菅田や現場で誕生日を迎えた有村など、現場での仲睦まじい様子が。有村がギターを弾いているショットもあったが、有村が持っていたギターを現場に持ってきて、撮影の合間にふたりで練習したとのこと。「麦と絹もカルチャーで共感してたのがあったので、せっかく家にギターがあって使ってないということなので、1曲弾けるようにと」と菅田は説明。有村は「星野源さんの曲を」弾けるようになったと明かした。

そんなふたりの俳優としての魅力について、改めて坂元に尋ねると「菅田くんはとても多面的で、矛盾したものを抱えた俳優さんだなと思います。いい人の部分も悪い人の部分も、純粋さもスレた部分も、闇も光も持っていて、反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちで、唯一無二な存在です。有村さんはミステリアスで何を考えてらっしゃるかわからない、その世間から外れた佇まいが演技に感じられて、何とも言えない不思議な手品を見せられているようなお芝居を見せていただけて感激しています」とふたりを絶賛。

これまでほとんど舞台挨拶やイベントなど表の舞台に顔を出すことがなかった坂元からの面と向かっての称賛の言葉にふたりとも照れながらも感激の面持ちを見せていた。

取材・文・写真=黒豆直樹

『花束みたいな恋をした』
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