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のん監督・主演作「Ribbon」上海で初披露、映画に込めた思い語るメッセージ到着

ナタリー

「Ribbon」中国語版ビジュアル

のんの監督・主演作「Ribbon」のワールドプレミアが6月12日に第24回上海国際映画祭で開催。本編上映前に、のんからのビデオメッセージが上映された。

本作はコロナ禍で青春を奪われた美大生の再生を描く物語。上海国際映画祭では特別招待作品としてGALA部門に正式出品された。計3回、すべての上映回のチケットが発売後わずか5分で完売。ビデオメッセージでは冒頭で流暢な中国語も披露し、感謝と映画に込めた思いを語った。

のんは「昨年、美術大学の学生の方の卒業制作展も中止になりました。1年もかけて制作したアート作品が展示できなくなってしまって『自分の作品がまるでゴミのように思えてしまった』というインタビューを見て衝撃を受けました」と映画を作る動機となった出来事を告白。「映画『Ribbon』を観て、アフターコロナのエンタテインメントの重要性を再確認してもらえたらうれしいと思います。ぜひ、楽しんでご覧いただければと思います。ありがとうございます」と呼びかけた。

上映中はコミカルなシーンで笑いが起きる一幕も。上映後、上海の観客から拍手喝采が送られた。のんによるビデオメッセージは現在、YouTubeで公開中。映画祭によるGALA部門への選出理由も下記に掲載した。

「Ribbon」は2022年公開。

上海国際映画祭 GALA部門 選出理由

役者から監督になったのん監督のように、清々しい和の映像美が満載。この作品は、コロナ禍によって、生活の変化を余儀なくされた若者達の人生の軌跡、そして人間関係を、1つ1つ丁寧に描いている。コロナ渦を描く作品だからといって、決して重いテーマではなく、若い女性監督ならではの視点から、少女の魅力と明るい青春が見事に表現されている。
Ribbonは主人公の“作品”の一部であり、青春の一部でもある。Ribbonにより、作品の雰囲気は全体的に親しみがあり、やさしいものになる。だから、例え世界がどんなに悪くなったとしても、若者は諦めない。ちょっとした論争、ささやかな反発、小さな励まし……これらはすべて若者をいい方向へ導くこと間違いない。

(c)「Ribbon」フィルムパートナーズ

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