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自閉症ケア施設が舞台の「スペシャルズ!」制作裏話、「最強のふたり」監督が明かす

ナタリー

20/7/24(金) 18:09

「スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~」新場面写真

「スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~」の場面写真および、監督の1人であるオリヴィエ・ナカシュのコメントが到着した。

「最強のふたり」を手がけたエリック・トレダノとナカシュによる本作は、自閉症児をケアする施設「正義の声」の経営者ブリュノの奮闘を実話をもとに描いた物語。無認可で赤字経営だった「正義の声」は閉鎖の危機に追い込まれ、さらに重症な子供ヴァランタンが施設から失踪してしまう。解禁となった場面写真ではヴァンサン・カッセル演じるブリュノ、レダ・カテブ扮するマリクと、子供たちの共演シーンを垣間見ることができる。

1994年、パリで自閉症の子供たちやドロップアウトした若者の社会参加を支援する団体を取り仕切るステファン・ベナムとダーウド・タトゥに出会った監督たち。彼らに感銘を受けたトレダノとナカシュはその素晴らしさを“映画”で伝えようとするも、十分な資金もなく具体的に取り組むことができなかった。その後、ベナムから運営資金を集めるためのショートドキュメンタリーの相談を受けた2人は、その依頼を快諾。以降、フランスのテレビ局・Canal+で施設のドキュメンタリーを撮影するなど継続的に彼らと親交を続けた。

ナカシュは「彼らとの出会いがきっかけで、僕らのハンディキャップやノーマライゼーションに対する関心は強くなっていった。そこから『最強のふたり』も生まれたんだ」と語り、さらに本作について「とにかく特別な作品」だと強調する。そして「施設の子供たちにはとにかく心を動かされる。とても複雑かつ困難な状態で疎外されている彼らと一緒に何かやることに、興味を惹かれていた。そして長年ステファンとダーウドの仕事を見てきて、世界の人々にこの2人のスペシャリストのしていることを訴えねばならないと思ったんだ。この現実を少しでもリアルに伝えるために、改めて映画が必要だと思うようになった」と制作の経緯を明かした。

映画化の話を受けたベナムは、すでに長い付き合いの監督たちからのオファーとは言えど慎重だった。しかし彼らの徹底的なリサーチと、ドキュメンタリーの制作現場での実体験を下敷きにした脚本によって熱意が伝わり、約25年の時を経てようやく実現するに至った。当事者の日常や問題に寄り添う演出を目指した監督たちは、本作に実際の介護者と自閉症の若者、その家族らを多数キャスティングしている。

「スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~」は9月11日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次ロードショー。

(c)2019 ADNP - TEN CINEMA - GAUMONT - TF1 FILMS PRODUCTION - BELGA PRODUCTIONS - QUAD+TEN

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