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ピエール・カルダンはお父さんみたい、ドキュメンタリー監督が語る気さくな素顔

ナタリー

20/9/26(土) 19:00

左からトッド・ヒューズ、P・デヴィッド・エバーソール、ピエール・カルダン。

「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」の監督を務めたP・デヴィッド・エバーソールとトッド・ヒューズのインタビューコメントが到着した。

本作は98歳にして今なお現役で活躍するファッションデザイナー、ピエール・カルダンの軌跡をたどるドキュメンタリー。“モード界の革命児”と称される彼の波乱万丈な半生が映し出される。

エバーソールとヒューズは2人で映像制作会社を設立し、「シャイニング」を検証するドキュメンタリー「ROOM237」でエグゼクティブプロデューサーを務めるなど活躍してきた。私生活でもパートナー同士だ。カルダンと初めて会うことになった際「カルダンに挨拶できる! SNS用に記念写真を撮ってもらおう!」と歓喜し、自分たちがいかに彼のファンであるか伝えた2人。ドキュメンタリー制作において自分たちに白羽の矢が立った理由を、彼らは「カルダン自身が自分のレガシーを残す心の準備ができたタイミングだったんじゃないかな。作り手も熱い思いがある人がいいと考えていたはず」と分析する。

撮影が始まるも、すぐに心を開いてもらえたわけではないと話す2人。「1回目のインタビューはみんなが緊張していました。僕らも間違ってはいけないと思って、落ち着かないまま取材が進んでいった。いつもは自分たちでインタビューするけれど、彼はフランス語を話すのでイヤフォンを付けて同時通訳したこともあり、距離が少しできたままでした」と振り返る。しかし取材がひと区切りしたタイミングで、カルダンが「上の階に行こう」と発したことで空気が一変したという。2人は「いきなりの移動でクルーは大変だったけど、それがカルダンなんだ。『今を生きる、さあ動くぞ』と。それがよかった、そこからすべてボジティブになったよ」と満足げに語った。

数えきれないほどの功績から、カルダンを神格化する人もいる。しかし2人は「たまに僕たちのことを友人だと思ってくれているのかなと思う瞬間があった」と述懐。「撮影場所に行くと、カルダンから近付いて来てくれて、手を取って挨拶してくれたりしました。有名人だと忘れるぐらい気さくなことも。お父さんみたいな存在で、食事もごちそうしてくれるし、みんなのケアをしてくれました」と“レジェンド”の素顔を明かした。

「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」は10月2日より東京のBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。

(c)House of Cardin - The Ebersole Hugues Company

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