Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

戸田恵梨香、極限状態のリアルを体現 『スカーレット』武志の病名がついに発覚

リアルサウンド

20/3/6(金) 12:15

 血液検査をした武志(伊藤健太郎)は、大きな病院を紹介される。喜美子(戸田恵梨香)とともに訪れた滋賀県立中央病院で担当医を務めるのは、大崎(稲垣吾郎)だ。『スカーレット』(NHK総合)第131話では、武志の病名が明らかになった。

参考:稲垣吾郎、約30年ぶりの朝ドラ出演への思いを語る「新たな地図を広げていくことができたら」

 詳しい検査をするために、病院にやってきた喜美子と武志。大きな病気の可能性も否定できない中、2人の会話もどこかぎこちなさが垣間見える。武志は3階のトイレの風景の話をしたり、喜美子は自分のファンを公言する看護師の話題を挙げるが、どちらも平静を装おうと必死になっているさまが痛ましい。きっと、冷静に努めても、どこか緊張の糸が張り詰める、それが相手に伝わっていることもわかってしまう。そんな極限状態におけるリアルを冒頭2分で表現してしまう。

 水曜日から登場していた稲垣吾郎演じる大崎先生も、武志の主治医として本格登場だ。これまでの放送では、白衣を着ずに出歩いたり、看護師に注意されて言い返したりと、どこか愛嬌を感じさせるキャラクターだったが、診察室に入った途端、その空気は一変した。穏やかな口ぶりで武志と喜美子と向き合い、手を取り脈を測りつつ患者の緊張をほぐし、コミュニケーションをとる。これまでの不思議なキャラクターから一転、スイッチが入った大崎先生はとんでもない安心感である。

 ひとまずは検査の結果が出るまで、帰宅する2人。病院に来たこと、大掛かりな検査を受けたことで深刻な気分になっている武志を励ますために、喜美子は「聞いたった。『うちの子どうなん?』て。ほしたら、まあこの感じやと大したことないでしょう言うてはったで」とうそぶいてしまう。喜美子の質問に対し大崎先生は沈黙を守っていた。まっすぐな喜美子は、こんなにもわかりやすくて悲しい嘘をついてしまうほど、病気の深刻さが伝わってくる。

 そして来たる年末。再び病院を訪れた喜美子と武志。大崎先生からひとまず入院の必要はないことを告げられて安堵するも、喜美子だけに伝えられたその病名は「慢性骨髄性白血病」。『あさイチ』に出演した戸田恵梨香が語っていたが、病名を聞いた喜美子の表情は難しさがあったという。その場ではどんな病気かわからないが、何やら普通の病気ではないという複雑なリアクションを見事体現した戸田の演技に、視聴者も胸をすり潰されるような共感を得るのだ。(リアルサウンド編集部)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む