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松居大悟の実体験もとにした「くれなずめ」映画化、主演は成田凌

ナタリー

20/12/3(木) 14:54

映画「くれなずめ」より。

松居大悟が監督・脚本を手がける映画「くれなずめ」が来年のゴールデンウィークに全国で公開される。

「くれなずめ」は、松居が主宰するゴジゲンで2017年に上演された作品。松居の実体験をもとにした本作では、友人の結婚披露宴で余興をするために、5年ぶりに集まった高校の帰宅部仲間の姿が描かれる。映画版には成田凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節に加え、舞台版にも出演したゴジゲンの目次立樹がキャスティングされた。主人公・吉尾和希役を成田、舞台演出家・藤田欽一役を高良、欽一の劇団に所属する役者・明石哲也役を若葉が演じ、吉尾らの後輩・曽川拓(ソース)役を浜野、同じく後輩の田島大成役を藤原、仲間内で唯一地元に残ってネジ工場で働く水島勇作(ネジ)役を目次が演じる。

映画化に際し、松居は「友だちみたいな映画です。コイツに会いに来てください。なんてことない夕暮れの下で、一緒にへらへら笑いましょう。遠慮はいらないぜ!」とコメントした。

松居大悟コメント

ポケットの奥でクチャクチャになった映画の半券みたいに、意気込みなんて奥の奥にしまってしまった。パリパリになった紙を丁寧に開くと、印字された文字がかすれていて、結局何を見たんだっけと思い出せなくなっている。思い出そうとしても、帰りに食べたラーメンとか、階段で寄り添うカップルが邪魔だったとか、どうでもいいことしか思い出せなくて。だけどこの半券を駅のゴミ箱に捨てなかったということは、当時の自分の中で留めたかった記憶なんだろうなという事実だけが情けなく残っている。そしてその半券はやっぱり捨てられずに、元あったポケットの奥にそっと戻してしまう。なかったことにしようとしてるのではなくて、その過去を大切にとっておきたいのかもしれない。こうして作品を届けられる、という不確かだけど確実な未来が、今はとても嬉しいです。
しょうもない友だちに向けて作った物語です。
オリジナルにこだわってきたわけではないけれど何よりオリジナルで、そんな汚い字の手紙を、変な役者陣と面白いスタッフによって、ポケットの中に突っ込んだ手ごと抱きしめるような作品になった気がしています。
昼と夜の狭間の、形容できない時間が好きで。曖昧にこそ真実が宿ると信じていて。またこんな小さな世界を描いてって言われても、この小さな感覚に救われてきたし、そんな些細なことで世界なんて変えられるんじゃないかと思っています。
話が大きくなってしまいましたが、友だちみたいな映画です。コイツに会いに来てください。なんてことない夕暮れの下で、一緒にへらへら笑いましょう。遠慮はいらないぜ!

成田凌コメント

暮れなずまない時間、暮れなずんでくれない時間、暮れなずまさない時間。
彼らの選択を笑ってやってください。
すごいのできました。

高良健吾コメント

今でもこの現場で過ごした日々はたまらなく愛しくて、大切なものです。
クランクアップの日はなにかが溢れ出しそうで、皆んなと目を合わせたくなかったです。
この現場が好きでした。
現場の皆んなでバカしながら、褌一丁になりながら精一杯やりました。
1人でも多くの方々に観てほしいです。

若葉竜也コメント

松居大悟監督の映画は全て観てますが、一番好きです。
自分が出演しているからではなく、観客として、一番好きです。
「どうすっか? このあと」
そんな映画です。

浜野謙太コメント

マネージャーから話が来る前に高良くんから電話があって「はまけんさん、映画の台本読みました? めっっちゃ面白いです! マジ楽しみです!」高良くんてホント最高だなと共に、これは成功させるしかないと興奮で始まりました。松居監督の映画はほぼ観ていて、念願叶ってご一緒の現場は彼に翻弄され尽くし、悩み、笑い、泣かされ、あっという間の稽古&撮影期間でした。
つまり、きっと良い作品なので観てください。

藤原季節コメント

映画の撮影がこんなにも楽しかったのは初めてです。
また、自分の出演作を観てこんなに楽しめたのも初めてです。こんなに楽しくて良いんだろうか。
「ハッキリさせようとすんなよ」
そんな台詞に心が救われた気がしました。僕も、沈まない夕日の中にいつまでも暮れなずんでいたいです。
映画の中でくらい、そうしていたいです。

目次立樹コメント

舞台版から同じ役で続投させていただきました。この作品が小劇場から全国の映画館へと広がるなんて思ってもみませんでした。改めて不思議な魅力に溢れた作品だと実感してます。
忘れてはならないのは、この作品は舞台版の役者やスタッフ、お客様の協力なくして生まれていなかったです。深く感謝を申し上げます。
最後に両親へ。作業着の似合う男に産んでくれてありがとう▽

※▽は白抜きハートマークが正式表記。

(c)2020「くれなずめ」製作委員会

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