うちの家族はそんなに積極的に音楽を聴くタイプではなかったかもしれないですね。ステレオセットはありましたけど、おふくろがシルヴィ・ヴァルタンを流しているくらいで。ただそれでも中学生くらいになると、ハードロックとかプログレッシヴ・ロックとかにハマっていくわけです、ご多聞に漏れず。じゃあどこで音楽に目覚めたかと言ったら、やっぱりいとことか、友だちの兄貴の存在が大きかったと思いますね。家に遊びに行くと、ブラック・サバスだ、レッド・ツェッペリンだが漏れ聞こえてくる。そのフレーズが非常に印象的でしたね。（音楽とか映画とか……ちょっとマセてたと言うか）そういう影響もあって、小学校5、6年生の時に、リバイバル上映の『ウエスト・サイド・ストーリー』を観に行ったんです。今でも大好きな作品ですけど、当時の僕は、なんでこれからケンカだって時にわざわざ踊るんだ？とは思っていましたね（笑）。

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