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まるで若い頃の吉永小百合?西田敏行が「いのちの停車場」の広瀬すずを絶賛

ナタリー

「いのちの停車場」舞台挨拶の様子。左から広瀬すず、吉永小百合。

「いのちの停車場」の舞台挨拶が本日6月30日に東京・新宿バルト9で行われ、キャストの吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、原作者の南杏子、監督を務めた成島出が登壇した。

在宅医療に携わる医者や看護師、患者と家族の姿を描く本作。ある事件をきっかけに故郷・金沢の「まほろば診療所」で働き始める医師・白石咲和子を吉永が演じ、診療所のメンバーに松坂、広瀬、西田が扮した。

イベントは西田による本作応援歌の歌唱からスタート。曲が終わると吉永は西田に駆け寄り、「どうしても皆さんの前で西田さんに歌ってもらいたい、という気持ちで今回イベントを開いていただいて……」「ライブで聴かせていただけてよかった」と感激した様子を見せる。

それぞれ挨拶を終え、印象に残ったシーンを尋ねられた登壇陣。広瀬はラーメン屋のシーンを挙げ「リハーサルでやったお芝居とは違うものにたどり着きました」と言い、同じシーンに参加した松坂も「あのシーンはカメラが正面にあって、難しかったですね」と振り返る。笑顔でそれを聞いていた吉永は「キュンとしました! 私も若い頃、浜田光夫さんと同じようなシーンをしたことがありました」と述べた。

西田はまほろば診療所に咲和子が訪ねてきた場面での、広瀬の演技を絶賛。「堂々としていて、若いときに吉永さんをスクリーンで観たときのような感覚」と話すと、広瀬は恐縮したような表情に。しかし吉永も「シャキッとしていて素敵でしたね」とうなずいていた。さらに吉永は自転車に乗ったシーンを回想し「私も10代の頃は自転車に乗れていたんですが、CM撮影で転倒してからトラウマになってしまって。あのシーンはすずちゃんにずっと付いて行かせてもらって、感謝しています」と話した。

事前に募集した質問案も投げかけられ、「壁にぶつかったときはどうしていますか?」という問いには松坂が「とにかくひたすら悩みに悩んで、地に着くぐらいどんどん落ち込みます。ある種開き直りのようなところまで到達したら、見えてくるものがあるので」と回答。また医療関係の仕事を目指す学生からの「医療従事者にとって大事なことは?」という質問も。実際に医師である南は「患者さんへの尊敬の気持ちが一番大事。いろんな人生を経てきた方をお支えし、少しでも心地いいように、そして最後まで生き切っていただけるようにお支えすること」と真摯に答えた。

成島は「興行を考えると公開を延ばしたほうがよかったのですが、今観てもらいたいという気持ちで公開しました」と胸の内を明かす。そして「この満席の劇場を見て、ようやく映画が戻ってきたなと感無量です。コロナの中での撮影、ハンデを背負った公開ですが、力を合わせて作ったこの映画が生き延びて皆さんの心に届き、そして広まっていったらと思います」と観客へ思いを伝えた。

「いのちの停車場」は全国で公開中。

(c)2021「いのちの停車場」製作委員会

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