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平手友梨奈、『2020 FNS歌謡祭』でパフォーマンス 視聴者を惹きつける様々な表情と表現の凄み

リアルサウンド

20/12/9(水) 6:00

 12月9日放送の音楽特番『2020 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)第2夜に元欅坂46の平手友梨奈が出演。何をパフォーマンスするのか詳細がアナウンスされていないだけに、登場の時間を期待して待つファンも多いはずだ。

 平手といえば『FNS歌謡祭』で過去に3度、アーティストとのコラボパフォーマンスを行っている。2016年にはゴスペラーズと共演し、「ミモザ」を歌唱した。2017年は平井堅と「ノンフィクション」でコラボレート。この時は制服姿で、どこか欅坂46の「エキセントリック」を彷彿とさせるようなダンスを繰り広げた。美しい平井の歌声と、人生の葛藤や悲哀、生きることの尊さを綴った歌詞世界、そして平手の情熱的なパフォーマンスが多くの視聴者の感動を誘い、SNS上でも話題となった。

 今年8月には森山直太郎と「生きてることが辛いなら」で共演した。少女ダンサー・みおしめじと激しくも切ないダンスを披露し、Twitterでは「#平手友梨奈」がトレンド入りした。

 そんな平手といえば何かが憑依したような、歌詞世界の内容と添うある種の攻撃的なパフォーマンス力が魅力の一つとして挙げられるだろう。欅坂46の「不協和音」のMVで見せる不敵な笑みにはアイドルという枠を超えた凄みを覚え、「黒い羊」での苦悩の表情や走り出す瞬間の間の一つに、頭抜けた表現力を感じた。何より、デビュー曲「サイレントマジョリティー」でのセンターに立つ14歳の少女の非凡な存在感には驚かされた。

欅坂46 『不協和音』
欅坂46 『黒い羊』

 しかし平手の特筆すべき点は攻撃的なパフォーマンス力だけではない。「二人セゾン」では圧巻のソロダンスで、ライブ会場に集まった多くのファンを魅了していたが、一方で曲の所々ではキュートなポーズを取って彼女の中に内包された”かわいらしさ”を解き放っていた。その上で表情一つで”儚さ”も感じさせた。振り付けとはまた違う仕草や独特の空気感、それに加えどこかあたたかさのある声色も彼女の大きな武器だ。

 2019年9月に行われた欅坂46の東京・東京ドーム2日目公演。彼女たちが「アンビバレント」をパフォーマンス中、間違いなく会場は興奮のるつぼと化していた。歓声や熱気で巨大な会場に”大きなうねり”が生まれると、その時、平手はステージ上で一瞬笑顔を浮かべていた(これは映像作品『欅坂46 LIVE at 東京ドーム ~ARENA TOUR 2019 FINAL~』で確認することができる)。後に公開されたドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』を観れば、”あの時笑顔を浮かべる余裕なんてなかったはず”と推測できるが、自分たちのパフォーマンスに余程の手応えを感じたのだろうか。あの瞬間に見せた彼女の”心からの笑み”は、会場にいた多くのファンの脳裏に刻まれたことだろう。

 今回の『FNS歌謡祭』。”平手がどんなパフォーマンスでファンを魅了するのか”という期待も当然あるが、同じ日に欅坂46から改名した櫻坂46、そしてけやき坂46から改名した日向坂46が出演することも非常に興味深い。櫻坂46のデビューシングルリリース日に、この3組が1つの番組で共演することがスペシャルな巡り合わせだといえる。それぞれ別の道を歩み始めた彼女たちが、どういった最新の姿を提示してくれるのかにも注目したい。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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