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『ドロ刑』でさらなる飛躍? Sexy Zone 中島健人、俳優としての成長が止まらない!

リアルサウンド

18/10/13(土) 6:00

 10月13日から放送開始される日本テレビ系土曜ドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』。新米刑事の斑目勉が窃盗犯を扱う捜査三課に配属され、偶然知り合った稀代の大泥棒・煙鴉の協力を得ながら難事件を解決していくという一風変わったコミカルな刑事ドラマだ。本作で主人公・斑目勉を演じるのが、Sexy Zoneの中島健人。最近バラエティ番組でも持ち前の“王子様”キャラを発揮する彼が、そのイメージとは180度異なるイマドキの若者役を好演する。

参考:刑事姿の中島健人【写真】

 安定しているという理由で警察官になり、プライベートの充実を公言。さらに面倒なことに直面すれば転職を考え、一度うまくいくとすぐ付け上がるタイプの、まさに“さとり世代”を絵に描いたようなキャラクターをリズムよく演じる中島。そこに、どことなくほんわかとした空気感を放つ笑顔と、ふとした時に見せる真面目な表情や力の入った演技を重ね合わせた絶妙なギャップのバランス感が、本作のコミカルさをより豊かにさせていく。

 昨年夏に公開された『心が叫びたがってるんだ。』では、他人に本音を語ることが苦手な高校生・坂上拓実役を演じた中島。続いて、年末に公開された『未成年だけどコドモじゃない』ではトラウマを抱えているという難役に挑戦。いずれも(まったく対照的な)ヒロインによって心が解きほぐされていくという役柄で、純度100%の“王子様”ではなく、複雑なバックグラウンドを抱えながら成長していくものであった。この両作は、中島自身のキャラクターに深みを持たせ、俳優としてステップアップさせていく過程だったのではなかろうか。

 それを証明するように、今年8月に放送された『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)内で放送された『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』で中島は、『仮面ライダー』の生みの親である漫画家・石ノ森章太郎の高校時代から壮年期までを演じきる。漫画家への憧れと最愛の姉への想いを胸に、仲間とともに漫画に没頭する日々を送っていく主人公。姉の突然の死によって心の傷を背負いながら、再び漫画家として歩み始めていく終盤での彼の演技は、今まで演じてきたどの役とも重ならない、まったく新しい“俳優・中島健人”としての姿であったといえよう。

 “アイドル”という冠がついて離れずにいたこれまでとは打って変わり、1人の俳優として明確に脱皮を遂げた中島は、今回の『ドロ刑』、そして年末に公開される1年ぶりの主演映画『ニセコイ』と相次いで“三枚目キャラ”に転じ、パブリックイメージと正反対の路線で、演技のバリエーションをさらに増強させていくというわけだ。しかも『ニセコイ』は、『劇場版 BAD BOYS J -最後に守るもの-』でのスクリーンデビューから6作連続となる主演映画。グループ主演なしで個人の主演映画が続くというのはなかなか珍しく、まさにスター街道まっしぐらといっても過言ではない。

 そしてもちろん、中島が所属するSexy Zoneも今年の日本テレビ系列の『24時間テレビ 愛は地球を救う』でメインパーソナリティを務めるなど飛躍の年を迎えていることも忘れてはならない。昨年の秋からここ1年ほどの彼らの活動を振り返ってみると、菊池風磨は『吾輩の部屋である』(日本テレビ)で連ドラ初主演を飾り、佐藤勝利はプライムタイムの連続ドラマに2期連続で出演。さらに松島聡は昨年秋の『世にも奇妙な物語’17 秋の特別編』(フジテレビ系)でドラマ初出演を果たし、マリウス葉にいたっては世界的人気を誇る海外ドラマ『フラーハウス』のシーズン3第1話に出演(マリウス以外に台詞はないが、ライブシーンではSexy Zone全員が登場している)と、グループ全体が俳優としての底上げを図る最中だといえるだろう。

 ちょうど10年前の土曜ドラマ枠『スクラップ・ティーチャー 教師再生』で連ドラデビューを飾り、グループ内の誰よりも先に俳優として頭角を現してきた中島。そんな彼が、ゴールデン・プライム帯連ドラ初主演という大役をこのタイミングで射止めたということは、中島自身にとっても、Sexy Zoneにとっても今以上の飛躍を迎えるチャンスになるのではないだろうか。(久保田和馬)

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