押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?
今年の米アカデミー賞授賞式を見てどう思いましたか?
月2回連載
第48回
第93回アカデミー賞授賞式で作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞した『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督(右)とフランシス・マクドーマンド(左)
Q.
異例の4月開催となったアカデミー賞授賞式が終わりました。今年は“アジア”や“女性”の存在が大きかったように思いますが、押井さんは今回の結果などをご覧になって、どんな感想を持ちましたか?
── 今回は4月25日に発表された米国のアカデミー賞の結果についてです。押井さんは数年前からアカデミー会員なので、自ら投票もしていらっしゃいます。
押井 だから、候補作はほぼ観ていますよ。私がどの作品に投票したかは言えませんが(笑)。
個人的には、ノミネート作にSFやファンタジーなどがなかったので低調だった。アニメーションに関しても長編は不調で、いいのは短編に集まっていた。実写も短編の方が面白かったと思うよ。
── 質問者の方がおっしゃっているとおり、今回はポリティカル・コネクトネスで選ばれたような作品が多かったですね。だから、押井さん的にも不調だったのでは?
押井 そうです。全不調。唯一ポリコレじゃなかったのは(デヴィッド・)フィンチャーの『MANK/マンク』じゃないの? さすがフィンチャーだと思ったけどね。
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