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フランソワ・オゾン監督がプレナ神⽗事件に挑む 『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』公開決定

リアルサウンド

20/4/30(木) 17:00

 フランソワ・オゾン監督最新作『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』が、7月に公開されることが決定した。

参考:近年の「フランス映画」で異彩放つフランソワ・オゾン 『彼は秘密の女ともだち』の哲学的含意とは?

 本作は、フランスでは今現在も裁判が進⾏中の神⽗による児童への性的虐待事件「プレナ神⽗事件」を 、『しあわせの雨傘』』『彼は秘密の女ともだち』『2重螺旋の恋人』のオゾン監督が映像化に挑んだ人間ドラマ。1⼈の勇気ある告発者から端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80⼈以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神⽗が教区を変えながら⻑年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴⼒を働いていたという驚くべき事実が⽩⽇の下にさらされた。

 物語は、何⼗年経ってもなお、虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの“葛藤”と、社会や家族との軋轢など告発したことによる“代償”、それでも告発によって確かに⽣まれた“希望”を紡ぎ出す。⼈⽣を破壊する性的虐待という暴⼒の恐ろしさと、そこから再⽣していく⼈間の⼒強さ、そしてそれを⽀える家族の愛が描き出される。

 『わたしはロランス』のメルヴィル・プポーをはじめ、『ジュリアン』のドゥニ・メノーシェ、『ブラッディ・ミルク』のスワン・アルロー、『アルレット』のジョジアーヌ・バラスコ、『母の身終い』のエレーヌ・ヴァンサンらが出演する。(リアルサウンド編集部)

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