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AAAは豊かな個性を持つ“スーパーパフォーマンスグループ” ライブから考える魅力

リアルサウンド

20/1/16(木) 6:00

 「え、うそ!」

 思わずそう言ってしまいそうなニュースが1月14日の深夜に飛び込んできた。AAAが2020年末で活動を休止するという発表だ。SNS上では様々な声や思いが飛び交い、一夜明けると次々とネットニュースがアップされ、ワイドショーなどでも取り上げられていた。2005年に結成したAAAは徐々に人気を集め、2010年から7回連続で『NHK紅白歌合戦』に出場し、2016年には初のドームツアーを開催。その後毎年ドームツアーを開催し続けている。この功績を見れば一目瞭然だが、活動休止の発表が大きな話題になっているのもAAAが確かな実力を持つと同時に、魅力的で愛されている存在だからだろう。本稿ではライブを中心に彼らの魅力について考えてみたい。

(関連:AAA、年内で活動休止 ベストアルバム&ミュージッククリップベストリリース、5大ドームツアー開催も

 まず挙げられるのは、「それぞれが豊かな個性を持っていること」だろう。メンバーの西島隆弘はNissyとしてソロアーティスト活動をし、2018年には日本人男性ソロアーティスト史上最年少で4大ドームツアーを開催。一方で、俳優としても一目置かれており、2009年に出演した映画『愛のむきだし』では複数の賞を受賞。それ以降も度々ドラマや映画に出演しては、高い評価を得ているというマルチな才能の持ち主だ。さらに日高光啓は、メンバーの中でいち早くソロ活動をスタート。類まれなる音楽センスと知的な言葉選びを活かし、SKY-HIとしてヒップホップシーンを賑わせている。宇野実彩子、與真司郎、末吉秀太もそれぞれのアーティスティックな才能を活かして幅広い活動を行なっている。しかも、全員が各分野で注目を集めているから素晴らしい。いかに一人ひとりのレベルが高いかが分かる。

 そして、そんなメンバーが集まって行なわれるAAAのライブパフォーマンスは、言わずもがなクオリティが高い。まず感じるのは、全員が高い歌唱力を持っていること。2019年12月22日まで行なわれていたライブツアー『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』を筆者も観覧したが、思わず聴き惚れてしまう歌声を全員が披露。また、ダンスもAAAのライブパフォーマンスに欠かせないものだ。特に評価の高い末吉のダンスはキレと表現力が素晴らしく、一見の価値ありだろう。

 このように才能あるメンバーが集まっているとなると、クールで完璧、隙が一切ないアーティストのように思えるが、一度口を開けば和やかなトークが繰り広げられる。「ドームだろうが、アリーナだろうがお構いなし」といった具合に、みんなでワイワイと繰り広げるMCも彼らの魅力だ。歌、ダンス、演出、MC、全てで楽しめるAAAのライブは、退屈する暇が1秒たりともないのである。

 今回の活動休止にあたり、メンバー一人ひとりからコメントも発表されている。それを見ると、「解散ではありません」(宇野)、「決して後ろ向きな事ではないです」(日高)、「今の僕にできることは、2020年のドームツアーを全力でやること!」(與)と前向きな言葉が並んでいる。そして、「いつだって僕の背景にはファンのみんながいました」(末吉)というファンを大切にしている気持ち、「改めてファンの皆さんにお伝えしますが 僕もメンバーもスタッフもみんなAAAの事が好きです」(西島)というAAAが好きだからこその休止であることにも言及。15年という時間をかけてグループへの思いが濃くなりすぎたのであれば、少し時間を置いて向き合ってみるのも良い。11、12月には5大ドームツアーも控えているが、きっと、近いうちに“スーパーパフォーマンスグループ”AAAは、再び私たちの前に姿を現してくれるだろう。(高橋梓)

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