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「斬られの仙太」開幕に伊達暁「力を尽くして幕末の水戸を駆け抜けたい」

ナタリー

21/4/7(水) 8:00

人を思うちから 其の壱「斬られの仙太」より。(撮影: 宮川舞子)

「斬られの仙太」が昨日4月6日に東京・新国立劇場 小劇場で開幕した。

本作は、新国立劇場が行っているフルオーディション企画の第3弾。今回は幕末から明治にかけての激動を描いた三好十郎「斬られの仙太」を上村聡史の演出で立ち上げる。常陸の国の水呑み百姓・仙太郎は、年貢の減免と取立の猶予を訴えたせいで、村から追い出されてしまう。復讐を誓った仙太は江戸で剣法を学び、博徒となって故郷へと戻る道すがら、ひょんなことから水戸天狗党絡みの騒動へと巻き込まれていき......。

開幕に向けて上村は、「念願の本作を演出でき、大変嬉しいのと同時にお客様が4時間近くを集中してご覧になられていて、勇気を頂きました」「なかなか上演されることのない作品であることも含め、是非劇場に足をお運び頂けたらなによりです」とコメント。仙太郎役の伊達暁は「コロナ禍を経て、百姓仙太郎の世を憂う叫び声はより痛烈に響きます」と感慨を述べつつ、「千穐楽まで力を尽くして幕末の水戸を駆け抜けたいと思います」と意気込みを語った。

上演時間は途中2回休憩を含み、4時間20分の予定。

上村聡史コメント

念願の本作を演出でき、大変嬉しいのと同時にお客様が4時間近くを集中してご覧になられていて、勇気を頂きました。今の時期、劇場に足を運ぶことさえ大変なのに、三好十郎さんが32歳の時に書いたこの大作が、今のこの時代だからこそ、こんなにも響く力を持っているんだなと改めて実感しました。なかなか上演されることのない作品であることも含め、是非劇場に足をお運び頂けたらなによりです。

伊達暁コメント

フルオーディション企画第3弾の「斬られの仙太」、いよいよ初日を迎えました。キャスト決定したのが一年前。コロナ禍を経て、百姓仙太郎の世を憂う叫び声はより痛烈に響きます。緊急事態宣言下での気の抜けない稽古場でしたが、集ったメンバーは意欲的に三好十郎の重厚な戯曲に挑み、きつく傾いた八百屋舞台で汗をかいてきました。さて、どうなるものか。千穐楽まで力を尽くして幕末の水戸を駆け抜けたいと思います。

人を思うちから 其の壱「斬られの仙太」

2021年4月6日(火)~25日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場

作:三好十郎
演出:上村聡史
出演:青山勝、浅野令子、今國雅彦、内田健介、木下政治、久保貫太郎、小泉将臣、小林大介、佐藤祐基、瀬口寛之、伊達暁、中山義紘、原愛絵、原川浩明、陽月華、山森大輔

※2021年4月24日追記:4月25日の公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

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