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三浦春馬、敬愛する演出家との再タッグで『罪と罰』に挑む

ぴあ

19/1/9(水) 0:00

1月9日(水)、東京・シアターコクーンにて『罪と罰』が開幕する。言わずと知れた文豪ドストエフスキーの名作を新たに再構築するのは、英国人演出家のフィリップ・ブリーン。その脚本・演出のもと、主人公のラスコリニコフを演じるのは三浦春馬だ。

2015年、『地獄のオルフェウス』で出会ったふたり。ブリーンは「(『地獄のオルフェウス』で)彼の素晴らしい俳優としての可能性がわかりました」「その類い稀なる感情の幅をもってこの象徴的な役(ラスコリニコフ)を演じることをとても楽しみに思っています」「世界中どこを探しても彼の他には考えられません」と言葉を尽くして三浦を熱望した。もう一度タッグを組みたいと願っていたのは三浦も同じ。役柄に合わせて減量し、念願の公演に挑んでいる。

2016年には『キンキーブーツ』でドラァグクイーン役を自分のものにし、その再演も控えている三浦がここでドストエフスキー作品に取り組むこと自体、ブリーンの言う「類い稀なる感情の幅」を表現しているとも言えるかもしれない。

ラスコリニコフは貧乏でありながら頭脳明晰。自らを非凡な人間と認識し、正義に対して独自の考え方を持っている。その信念のもと強欲な金貸しの老婆を殺すが、その際誤って老婆の妹も殺してしまう。そこから一転、彼は罪の意識に苦しむ日々を過ごすことになる……。自信に満ちあふれた前半と、罪に苛まれる後半。その変化を彼がどんなふうに演じるか、期待が募る。

献身的なソーニャには大島優子が扮し、さらに麻実れい、勝村政信といった強力なキャストが顔をそろえる。彼らによって現代の日本に「罪と罰」がどのように立ち上がるのか、存分に楽しみたい。

2月1日(金)まで。

文:釣木文恵

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