30年前の創設以来バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートマスターを務める若松夏美が、音楽監督である鈴木雅明と共に演奏するのは、バッハのオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ。全6曲を一夜で聴かせてくれます！ その6曲は、ソナタと言っても、当時一般的だった通奏低音と独奏楽器のためのソナタとは違って、チェンバロの両手とヴァイオリンによる3声のトリオ・ソナタとして書かれております。 『ここに絡み合う絶妙な対位法のラインは、まさにバッハならではの響きの織物であり、（中略）まさしく息を呑むばかりの精密さで、幾何学模様を描きます』（鈴木雅明）という傑作を名人はどう描くのか。これは聴き逃せない。