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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が前作を上回る満足度でランキング首位

ぴあ

19/12/23(月) 18:00

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』 (C)2019こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

「ぴあ」調査による2019年12月20日、21日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、片渕須直監督が2016年の大ヒット作に新たなエピソードを追加し、再構成した“新作”映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が第1位になった。

本作は、こうの史代の漫画を原作に戦中の広島で暮らす人々の生活を描いた作品。オリジナルの『この世界…』は制作時に資金難に陥るも、クラウドファンディングを通じて支援者が集まるなど、公開前からファンの期待値が高い作品だった。そして小規模で公開をスタートすると、その完成度の高さ、メッセージ、声優陣の演技を絶賛する観客が続出。公開規模を驚異的なスピードで拡大していき、DVD発売、テレビ放映された後も上映を続ける劇場が出るなど、観客の熱い支持によって成功をおさめた作品になった。

そんな『この世界の…』の長尺版を観客はどう観たのか? 出口調査でわかったのは、前作を上回る満足度の高さだ。観客からは「今回は人にスポットが当てられているので、心情がより伝わってきて泣けた」「新シーンが多くて新しく感じた。前回はさらっと描かれていた部分も感情移入して観ることができて、いろいろ感じることがあった」「前作ではわからなかったところや、明かされなかった部分が今作を観たことで理解できた」「原作の忠実度はこちらのほうが高かった。空襲のシーンの描き方や、音の演出が良い。やっぱりすごい映画だなと感じた」などの声があがり絶賛が相次いだ。

また「戦争が普通の人たちの日常に与える影響が描かれていて、視点が私たちに近く親近感をおぼえた」「広島出身なので他人ごとではなく、自分のことのように感じた」「時代は違っても、現在に続いているものが描かれている。普通の生活の場面が印象的だからこそ、ショッキングなシーンが心に刺さった」「また違った新しい物語として観ることができたし、すずさんに会って素直な気持ちになれた」などの声も。本作も前作同様、口コミで支持を広げ、息の長い興行になりそうだ。

なお『この世界の片隅に』(2016年公開)は満足度95.2点を記録。その年の年間満足度ランキングで第1位になったが、本作はその点数を僅かに上回る満足度95.3点を記録している。

1位『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』95.3点
2位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』93.1点
3位『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』92.3点
4位『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』92.1点
5位『THE UPSIDE/最強のふたり』88.8点
6位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』88.0点
7位『サイゴン・クチュール』86.3点
8位『テッド・バンディ』83.6点
9位『冬時間のパリ』78.5点

(本ランキングは、12/20(金)、12/21(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

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