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乃木坂46 賀喜遥香×筒井あやめが語る、加入から初選抜までの怒涛の日々と4期生の成長

リアルサウンド

19/9/4(水) 8:00

 乃木坂46が、24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』をリリースした。同シングルは、センターを4期生の遠藤さくらが務め、その両サイドを同期の賀喜遥香と筒井あやめが担当するという新世代メンバーを抜擢したフォーメーションとなった。

参考:乃木坂46『真夏の全国ツアー』最終日はグループの転換点に? 明治神宮野球場に刻まれた成長の軌跡

 2018年8月に坂道合同オーディションに合格し、グループの恒例舞台『3人のプリンシパル』や横浜アリーナでの4期生単独ライブを開催するなど、加入から現在まで激動の日々を送る4期生メンバー。新世代が主役と言える最新シングルにかける思い、『3人のプリンシパル』での成長など、初選抜・初フロントメンバーに抜擢された賀喜遥香と筒井あやめに話を聞いた。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】

■「ああ、私も乃木坂46の一員になれたんだな」(筒井)

左から賀喜遥香、筒井あやめ

ーー1年前はちょうど『坂道合同オーディション』の真っただ中だったと思います(※取材時は8月上旬)。そう考えると、この1年で環境がガラッと変わったんじゃないでしょうか。

筒井あやめ(以下、筒井):はい、180度変わりました。

賀喜遥香(以下、賀喜):そうだね。

ーー1年前はどういうことを考えながら過ごしていましたか?

筒井:今まで見たことないぐらい可愛い子がオーディション会場に集まっていて、絶対に自分は落ちると思っていたので、実は最初の頃は全然不安に感じていなくて。でも、SHOWROOM配信を始めたら、私のことを応援してくださる方がたくさん増えて、その方々に応援してくれたお礼を直接言いたいという思いで、途中から「絶対に合格するぞ!」って思うようになりました。

賀喜:受かったあとのことってまったく想像できないじゃないですか。なので受かることも、落ちたあとのことも全然考えてなくて、受けている途中で「これからどうしようかな?」って考え始めた気がします。

ーーそして、去年末に乃木坂46の一員としてデビュー。早くも9カ月経ちましたが、特に今年に入ってからの動きはものすごいスピード感でしたね。

2人:そうですね。

賀喜:『3人のプリンシパル』が4月でしたものね。うわぁ……早いですね(苦笑)。1カ月経つのが本当に早いなと思います。今、4期生は日替わりでブログを書いているんですけど、「今、7月のはじめだよ」みたいなことを書くと、次に順番が回ってくるときは7月半ばで、その次は「えっ、もう8月じゃん!」みたいな。

筒井:ね。本当に早いし、1日1日が濃いよね。

賀喜:いろんな経験をさせてもらっています。

ーー中でも、やはり『プリンシパル』が非常に大きな経験だったのかなと。連日取材で拝見させてもらいましたが、『プリンシパル』の前後で皆さんずいぶんと変わりましたものね。

賀喜:本当ですか? (筒井に向けて)そういう実感、ある?

筒井:でも、確かに強くなった気がする。

賀喜:あやめん(筒井)は『プリンシパル』の期間、ずっと落ち着いていたイメージがあるよ。

筒井:そう?(笑)。でも、『プリンシパル』で4期生の仲がグッと縮まった感は、すごくあります。

ーー11人の中から3人しか第2幕に出演できないし、特に同じ役に5、6人立候補することも多かったですし、周りはライバルなわけですよね。だけど、4期生の皆さんを見ているとそういうギスギス感が皆無で、受かった子がいたら「おめでとう」と素直に喜んであげられる、その感覚がこれまでとはちょっと違うなと思ったんです。

賀喜:そうなのかあ。でも、立候補する役が被ったときは、楽屋の中で「うわーっ、この子と一緒かー!」みたいなのは結構ありましたよ(笑)。だけど、そのぶん同じ役に立候補したほかの子の演技も観られるから、自分に足りないものをどうすればいいかが学べるし。そういうこともあって、自分の高め方がわかったような気がします。

筒井:確かに。4期生は本当にみんな仲良いなというのは、ずっと感じていて。みんな優しいので、受かった子を笑顔で送り出して、帰ってきたら「よく頑張ったね」って声をかけてあげられる。最初から最後まで嫌な空気がなく終われたのは、本当に良かったなと思います。

ーー『プリンシパル』の前に4期生に取材したとき、「乃木坂46のメンバーになった自覚は芽生えてきましたか?」と聞くと、まだちょっとフワフワしていて、ファン意識が抜け切れていなかった気がしたんです。

賀喜:うん、わかります。

ーーでも、プリンシパルを経てそういった感覚が払拭されて、5月末の4期生単独ライブを観たときはすごく堂々としていて、完全に乃木坂46の一員になれたんだなと実感しました。

賀喜:うれしいですね。

筒井:うん(笑)。

ーーそのへんの自覚について、おふたりは『プリンシパル』前後で変化はありましたか?

筒井:『プリンシパル』は1期生の先輩からずっと、皆さん経験されているので、それをやれたのは実感的にも大きかった気がします。実際、やり終えたあとは「ああ、私も乃木坂46の一員になれたんだな」って強く思えましたし。

賀喜:うんうん、そうだね。

ーー桜井玲香さんも前回のインタビュー(※参照:乃木坂46 桜井玲香&伊藤理々杏に聞く、先輩から後輩へと受け継がれる思い)で、「『プリンシパル』って乃木坂46にとって大事な儀式なんですね」と言っていましたし。

2人:あー(笑)。

賀喜:『プリンシパル」の千秋楽でも、メンバーの誰かが「この期間でやっと乃木坂46の一員になれたと実感できました」と言っていましたけど、本当にそのとおりだなと思います。

■遠藤さくらは「自分を持っていてしっかり努力をする人」(賀喜)

ーーこの9カ月で、お互いの印象は変わりましたか?

賀喜:最初の頃は、あやめん(筒井)と全然喋ってなかったよね。

筒井:そうだね(笑)。私、人見知りなのであんまり自分から話しかけられなくて。だから、かっきー(賀喜)とも最初はあんまり話してなかったよね。

賀喜:うん。最初の頃、誰とよく一緒にいた?

筒井:私はさく(遠藤さくら)とずっと一緒にいた。

賀喜:あ、そっか。いつも2人で(愛知から)通っていたからね。私はその2人に話しかけに行く勇気もなかったので、「可愛いなあ」とか思いながら見ていただけだったんですけど(笑)、最年少なのに落ち着いているなとは感じていました。最近は15歳の若さが垣間見えたりすることも増えて、思わずよしよしってしたくなるんです(笑)。

筒井:(笑)。

賀喜:そういう意味では、最近イメージが変わったというか。たまに泣いちゃったりもしますけど(笑)、芯があるというか根性があるのがわかってきました。

ーーでは、筒井さんから見て賀喜さんの変わったところってありますか?

筒井:かっきーのことは本当に尊敬していて、喋りも上手で、ライブのMCもよくやってくれるし。本当に尊敬するところしかなくて。

賀喜:うれしいなあ(笑)。

筒井:ふふふ(笑)。しっかり者で、安心して頼れるし。私は4期生の中でも一番しっかりしているなと思っているよ。かっきーもすごく芯があって、ズンっていうか……。

賀喜:ああ、ズンね(笑)。4期生のお父さんだもんね(笑)。

筒井:うん(笑)。すごくしっかりしていて、本当に尊敬しています。

ーー以前お話を聞いたときに、賀喜さんは人前に出てみんなを引っ張ることを避けてきたと言っていましたよね。

賀喜:そうなんです。もちろん今も、4期生と一緒にいて私が引っ張っているわけではないんですけど、乃木坂46に入ってMCとか任されることが急に増えて。今までは人前で喋ることが苦手だなって意識があったけど、人から褒めていただくことが増えてからは「ここが自分の伸ばせる部分なのかな」と思うようになりました。だから、こうやって褒めてもらえるのはうれしいですね(笑)。

ーー今日はこの場にはいませんが、遠藤さくらさんについても聞かせてください。遠藤さんのどういうところに成長や変化を感じますか?

筒井:さくも私と同じで喋ることが苦手みたいなんですけど、最近はすごくうまくなったなと感じていて。そこに成長を感じますし、さくなりに頑張っているのかなと思います。

賀喜:さくは実は強い人だなと思っていて。選抜メンバーになってからよくさくのことを見ているんですけど、センターということで言葉を求められる場面が多いんですね。でも、自分の思いを言葉にするのが苦手だからか、なかなか言葉が出てこなくて、すごく歯がゆい思いをして悔し泣きしている姿を目にすることもあって。あやめんも言っていたけど、それが今はすごく上手になったと思うんです。ちょっと上から目線みたいになっちゃってますけど、ずっと隣で見てきたからこそそれをより強く感じましたし、自分を持っていてしっかり努力をする人なんだなと思いました。

ーー『プリンシパル』期間の遠藤さんって、思うように役を勝ち獲れなくてすごく大変そうでしたよね。でも、その後の4期生単独ライブではすごくキラキラしていて、急激に成長した印象を受けたんですよ。

2人:うんうん。

賀喜:さくとは『プリンシパル』でもずっと並びが隣だったんですよ。自分を出しきれなくて悔しがっていたし、それで人前に立つのが怖くなって。そこでさくなりにいろいろ考えたのか、最後の頃になると演技も変わってきたんですよ。

筒井:うん、全然違ってた。

賀喜:そこで成長したんでしょうね。

■初めて選抜メンバーに選ばれた不安が歌詞と重なる(筒井)

ーーそういう皆さんの成長過程を伺ってから、今回の新曲「夜明けまで強がらなくてもいい」を聴くと、歌詞の中には3人とリンクするものがあるなと思いました。この歌詞を初めて読んだときは、皆さんどう思いましたか?

筒井:よくかっきーが言っているんですけど、すごく今の私たちにぴったりな歌詞だなと思っています。サビの〈光はどこにある?〉というフレーズなんて、今のこの3人が思っていることと重なりますし。初めて選抜メンバーに選ばれていろんな不安とかプレッシャーとか、「これからどうなるんだろう?」という気持ちがこの〈光はどこにある〉というフレーズに込められていると思いました。

賀喜:自分と重なるところが多い歌詞ですね。〈誰に相談しても考え過ぎだと言う 自分をどうやって認めればいいのか?〉っていう歌詞もまさにそうで、自分は考えすぎちゃうところがあって、「人からどう思われているんだろう?」とか「自分がこう言ったらこの人はどう思うんだろう?」とか、そういう考えてしまう癖があるんです。でも、誰に言っても「そんなの考えすぎだよ」みたいに返されて、どんどん自分が沈んでいってしまう、そういうところがすごく共感できて。最後の盛り上がりのところで〈今日こそは 自分らしく生きる〉というフレーズが出てくるんですけど、すごく決意めいていて本当に気持ちが高まるんです。と同時に、先輩を見ていると「私も自分らしく生きたいな」とすごく思うんですよ。自分の個性を武器にして活躍していらっしゃる先輩がたくさんいますし、そういう先輩たちの背中を見ると「もっと頑張らなくちゃ!」って気合いが入ります。

ーー周りには百戦錬磨の心強い先輩たちがいるわけですものね。そういう環境も初めてかと思いますが、周りに先輩がいると緊張するものですか? それとも、頼りになるぶんホッとするものなんですか?

筒井:両方ですね。今まで先輩の前で踊ることがなかったので、それがプレッシャーにも感じるし、後ろから見られていてすごく緊張もするんですけど、(齋藤)飛鳥さんが隣にいるだけですごく安心するんです。隣にいるだけで「大丈夫だよ」って気持ちが伝わってきて心強いですし。やっぱり先輩の存在って大きいなって思います。

賀喜:私も最初はひたすら緊張したんですけど、先輩と一緒にお仕事をさせていただくことが増えるといろんな場面で支えられて、助けていただくことで「早く先輩に追いつきたい!」って気持ちがどんどん大きくなっています。

■こんな緊張感、今まで味わったことない(賀喜)

ーー先輩メンバーとのMV撮影も、「夜明けまで強がらなくてもいい」が初めてでしたよね。

筒井:そうですね。ずっと4期生3人で固まっていて、時間が空いたら振りの確認をし合っていて。

賀喜:先輩に迷惑をかけちゃダメだって気持ちが強かったからね。先輩は本当にすごくて、1日で振り付けを完璧に仕上げてしまうので、追いついていくのに必死でした。

ーー今までは先輩たちがやってきた曲をお手本として覚えてきたけど、この新曲に関しては皆さんも先輩たちと同じタイミングに、ゼロから作っていったと。覚えるスピードがまったく違ったわけですね。

筒井:全然違いました(苦笑)。

賀喜:実際に仕上がった映像を観ても、私たちとはキレが全然違っていて、本当にダンスが美しくて。表情の作り込みも本当にすごくて、私の斜め後ろに白石(麻衣)さんがいるんですけど、同じ画面に映ったときの表情の差に愕然としましたし(苦笑)、そうやって並んだときの差を出したくないなって改めて思いました。

ーーMVを初めて観たときに感じたんですが、これは今このタイミングならではの映像だなと。フロント3人のみずみずしさや真新しさと、先輩メンバーの完成されたキラキラ感が一緒になったときのバランス感って、本当に今しか出せないものですし、グループとしても良い形で変化を表せたんじゃないかと思うんです。

賀喜:特に4期生の3人だけ制服ですしね。先輩たちは綺麗なドレスみたいな衣装を着て踊っているから、最初は「どうしよう?」と不安だったよね。

筒井:うん(笑)。

賀喜:こんな緊張感、今まで味わったことないよね(苦笑)。これが4期生のMVだったら、きっと4期生のファンの方がまず観てくれるじゃないですか。でもこれは乃木坂46というグループの最新シングルのMVだし、いろんな人が目にするものだと思うので、ドキドキします。

ーー一方で4期生の楽曲「図書室の君へ」も収録されていますが、セリフの入った新しいタイプの楽曲ですね。

賀喜:そうですね。

筒井:(掛橋)沙耶香がセンターで、最初のセリフも彼女なんです。すごく可愛い曲ですよね。

賀喜:MVもストーリー性があるもので。

筒井:初めてだよね、こういったMVは。

賀喜:うん。沙耶香ってフワフワしているイメージがあると思いますけど、MVも本当にそういう感じで。青空と草原の白いお家、みたいな可愛らしさがあって。わかる?

筒井:わかる!(笑)。

賀喜:恋愛の曲なんですよね。歌詞にヘミングウェイが出てくるんですけど、個人的には「おおっ!」って思いました。「バレッタ」(※2013年11月発売の7thシングル曲)にも出てくるじゃないですか、〈ヘミングウェイを読みながら 僕はチラ見した〉ってフレーズが。

ーー今回も〈チラチラと横顔を盗み見て〉っていうフレーズがありますしね。

賀喜:この子は「バレッタ」と同じ子なのかな、そういう世界線がつながっていたりするのかなって想像すると楽しいですよね。MVだと「4番目の光」は爽やかだったので、今回は可愛さをより楽しめるんじゃないかな。

■先輩の近くにいるぶん良いところを盗めるように頑張る(筒井)

ーーこのほかにも遠藤さん、賀喜さん、筒井さんは「僕の思い込み」にも参加しています。自分たちが参加した曲が3曲収録されることで、気持ち的にも緊張やワクワクが入り混じっているんじゃないかと思いますが、ここから選抜メンバーの一員としてどう頑張っていきたいですか?

賀喜:ちょっと不安もあるんですけど……テレビで観ていた乃木坂46というグループに自分がいて、テレビでパフォーマンスすることになるわけですよね? それが本当に不思議で、今は「どうしよう?」って気持ちです。

筒井:テレビに出て楽曲披露するとき、たぶん私たちを初めて観る方がほとんどだと思うので、とにかく今は精一杯頑張ることしかできないというか。この頑張りがいろんな結果につながっていけるように、3人で支え合わないといけないなと今は思います。

ーーでは、個人的に「これができたら」という目標はありますか?

賀喜:「シンクロニシティ」(※2018年4月発売の20thシングル曲)をパフォーマンスをしている先輩たちがすごく好きで、テレビ番組に出ていたら絶対に録画して観ていたんですけど、そこで山下(美月)さんが前に出てきて踊るシーンがすごく好きで。とっても憧れていたので、私もそういうふうにテレビでキラキラ輝けたらと思いますし、たぶんお母さんも観てくれるはずだから、自分もそういう姿を見せたいなと思います。先輩みたいに内側からあふれる美しさというか、そういうパフォーマンスができるようになりたいです。

筒井:私は先輩の中でも、飛鳥さんのダンスが一番好きで。あのしなやかさと首の角度が全メンバーで一番好きなんですけど、その飛鳥さんが隣で踊っているとやっぱり比べられちゃうと思うので、ダンスも表情も全部研究したいですし、一番近くにいるぶん良いところを盗めるように頑張ります(笑)。(西廣智一)

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