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ジョンとヨーコの足跡を貴重な資料で紹介 『ダブル・ファンタジー』展、東京展が開幕

ぴあ

20/10/12(月) 18:00

1969年にふたりが行った平和運動「ベッド・イン」を再現。ジョンがベッドに持ち込んだギブソンのギターにはふたりの自画像が描かれている

ジョン・レノン生誕80年目を迎える2020年10月9日(金)、東京・六本木のソニーミュージック六本木ミュージアム において『DOUBLE FANTASY John&Yoko(ダブル・ファンタジー ジョン&ヨーコ)』が開幕。2021年1月11日(月・祝)まで開催されている。

ソニーミュージック六本木ミュージアム

本展は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの二人の歩みについて焦点をあて、彼ら自身の言葉や作品でたどっていくもの。ジョンの故郷であるイギリスのリバプール博物館で2018年から2019年に開催され、70万人を動員した話題の展覧会で、このたび東京での巡回展が実現した。東京展ではジョンとヨーコ、息子のショーンの3人と日本との絆を感じさせる独自展示も加わっている。

展示は二人の生い立ちから出会い、結婚、精力的な社会運動、穏やかな生活、そして別れまでが豊富な資料や作品、音楽とともに時系列で展示されており、ふたりがお互いの完成を高めあっていたことが伺える。

幼少期のジョンとヨーコ
ジョンによる「in my life」の手書き歌詞

ジョンとヨーコが最初に出会ったのは1966年、ロンドンのインディカ・ギャラリーでのこと。このとき、ジョンが感銘をうけたというヨーコの展示も再現されている。

中央の作品《Ceiling Painting(天井の絵)》は、小さな文字で書かれた「YES」の文字を脚立を登って虫眼鏡で見るという作品。ジョンはこの“YES”という肯定的な言葉に、温かい気持ちになったという

お互いに惹かれ合った二人は、時間をかけて障壁を乗り越え1969年に結婚、最強のカップルとなり歩み始める。

ジョンとヨーコが1969年にジブラルタルで挙げた結婚式で着用した衣装
1971年に発売されたシングル「パワー・トゥ・ザ・ピープル」とB面の「オープン・ユア・ボックス」
イギリス出身のジョンが着ていたTシャツ

精力的に社会運動をヨーコとともに行っていたジョンにグリーンカードが発行されたのは1976年のこと。以降、自由に旅行できるようになり、彼は頻繁に日本を訪れるようになった。

1976年に発行されたグリーンカード
1975年に生まれたショーンの子育てに専念し、一時休業していたジョンは、1980年にバミューダ諸島を訪れる。現地の画家に描いてもらった肖像画は穏やかな表情を見せている
日本初公開となるジョンのスケッチブック。彼はユーモアをまじえたイラスト で日本語を学習していた

そして1980年、約5年間の休業から復帰したジョンはヨーコと共作でアルバム「ダブル・ファンタジー」を発表する。

「ダブル・ファンタジー」収録時にジョンが使用していたギターや、アルバムジャケット。アルバムジャケットは篠山紀信の撮影

しかし、「ダブル・ファンタジー」が発表された1980年の12月8日、ジョンは凶弾に倒れてしまう。それから5年後の1985年、ニューヨークのセントラルパーク内に設置された、ジョンを偲ぶ記念エリア「ストロベリー・フィールズ」の中心にあるImagineの円形モザイクも再現されている。

セントラルパーク内「ストロベリー・フィールズ」に設置されているImagineの円形モザイクも再現

ジョンの死から2020年でちょうど40年。ジョンとヨーコが発信していたメッセージは、いまもなお強い力を持ち続けていることが、この展覧会からしっかりと感じ取れるはずだ。

取材・文:浦島茂世

【開催情報】
『DOUBLE FANTASY John&Yoko(ダブル・ファンタジー ジョン&ヨーコ )』
10月9日(金)~2021年1月11日(月・祝)、ソニーミュージック六本木ミュー ジアム にて開催
https://doublefantasy.co.jp/

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