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スウェーデンの暮らしを温かな眼差しで描くカール・ラーション回顧展、損保ジャパン日本興亜美術館にて開催

ぴあ

18/9/29(土) 0:00

カール・ラーション《アザレアの花》 1906年 水彩 ティールスカ・ギャラリー Photo:The Thiel Gallery / Tord Lund  (c)The ThielGallery/ ThielskaGalleriet, Stockholm

スウェーデンの国民的人気画家、カール・ラーションの展覧会が、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて9月22日(土)より開催。日本では実に24年ぶりの回顧展となる。

1853年にスウェーデン・ストックホルムで生まれたカール・ラーションは、19世紀後半から20世紀にかけて活躍した画家。苦学の末にパリへ留学し、印象派やジャポニスム、イタリアのフレスコ画など様々な美術に影響を受けたカールは、繊細な線で切り取った人物や風景を上品な色彩で仕上げる独自の様式を確立。壁画から挿絵まで幅広いジャンルで人気を博すようになる。

留学中に出会った同郷のカーリンと結婚したカールは、スウェーデンに帰国すると、妻や子供たちとともにダーラナ地方にある伝統的な田舎の家、通称「リッラ・ヒュットネース」に移住する。そこで夫妻は、当時の人々が顧みなかった17〜18世紀スウェーデンのアンティーク家具を、ダーラナ地方伝統の原色にペイントしたり、モダンで遊び心のあるデザインの手芸を組み合わせるなど、理想の暮らしを目指した手作りのリノベーションを敢行。そこでの牧歌的な暮らしを描いた水彩画とエッセイを収めた画集『わたしの家』を出版すると、たちまちベストセラーとなり、スウェーデンのインテリアにも深く影響を与えることとなった。

同展では、カールの描いた油彩画、水彩画、リトグラフ、エッチングなど絵画約50点をはじめ、夫妻がデザインした家具や日本美術のコレクション、画家であった妻、カーリンがデザインした明るく大胆なテキスタイルや、美しく機能的なドレスなど、日本初公開作品も含む品々約100件を紹介する。

      

絵画作品やリッラ・ヒュットネースのインテリアはどれも明るく生き生きとしていて、家族への愛情にあふれている。そんな夫妻の温かな眼差し、そして日常を愛しむ豊かなライフスタイルに誰もが魅了されるに違いない。

【開催情報】

『日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念 カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家』

9月22日(土)〜12月24日(月・祝)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて開催

【関連リンク】

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

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