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深川麻衣の、マイペース語り

#初めての告白 中高生時代のこと

隔週連載

第8回

こんにちは! 深川麻衣です。
前回の記事では、コメント欄で皆さんにとっての懐かしの一冊など、皆さんの思い出も少し垣間見ることができて楽しかったです。
確かに人間って根本はそんなに変わるものではないから、自分の中の短所だと思っている部分も受け入れながら前進していけたらいいなぁ……とコメントを読んでいて勇気づけられました! ありがとうございます。

さて今回は、映画『おもいで写眞』の“おもいで”にちなんだ私の過去を振り返る、思い出話の第二段ということで。
前々号では小学校の時の思い出をお話ししたのですが、今回は今振り返っても青春だったなぁと感じる中学と高校のときのことを思い出してみます。

#勇気を出して初めての告白
~一途な恋の結果はいかに……?~

まずは中学時代。
初めての告白の話ということで……。こういう話って滅多にしないのでだいぶ恥ずかしくて汗が出てきます……(笑)。
中学1年生の時、同じクラスだったある男の子のことを好きになりました。
その子は確かサッカー部だったのですが、見た目はすごく活発に見えるタイプではなくてちょっと文学的な雰囲気のある男の子でした。
同じクラスだった時は、目が合うだけで「うわー!どうしよう!」って心の中で舞いあがってました。(笑)。

でもそんなにたくさん話した記憶はないんです……。私、学生のときは女の子の友達とばかり喋っていたので、男友達が全然いなかったんです。中学、高校は特に。
そんな感じだったから、その子ともあまり喋る機会がないまま、クラス替えをしてクラスも離れてしまって、気づけば中学3年生の冬になってしまって。

そこでやっと「このままだと、気持ちを伝えられないまま後悔する。伝えるなら今しかない!」と決意しました。(笑)。
でもちょうどそのころ風の噂で「A君、○組の○○ちゃんのことを好きらしいよ」って話も聞いたりして。「ああ、あの子のことを好きなんだ。可愛いもんなぁ……」って落ち込んで、告白をやっぱりやめようか悩みながらも、勇気を振り絞って行動に移したのを覚えています。

直接伝えるのは緊張しすぎて無理だと思ったので、気持ちは手紙に書くことにしました。
最後に自分の携帯のアドレスを書いて、その下に「返事ください」って書き添えて。
そして手紙を渡しに行ったのですが、クラスも違ったので、呼び出すのがまず難関で……。(笑)。放課後に人がいないタイミングを見計らって、廊下の隅っこの方に来てもらって、「これ読んで」って言ってコソッと手紙を渡しました。

返事はというと、、その後A君からメールが届いたのですが、「ごめんね。他に好きな子がいるんだ」という内容でフラれてしまいました。当たって砕けろの精神で告白したけど、やっぱりしばらくは落ち込みましたね。
でも友達が元気付けてくれたおかげでかなり救われました。今でも思い出すだけで胸がキュンとなる、懐かしい青春の思い出です。

……自分のことばかり喋ってるのが恥ずかしいので、皆さんにも聞いていいですか?(笑)。
皆さんは、人生で初めての告白したときのことって覚えていますか?恋愛に限らずでも。ぜひ思い出のエピソードがあったら、聞かせてください!

#高校生のころ
~ほぼ女子高の個性派クラス~

さて、次は高校時代の思い出話を。
私が通っていた高校は1組が芸術科、2組〜6組が普通科というクラス編成でした。芸術科は、美術と音楽を専門的に学びたい子が集まったクラスで、私はその芸術科に入って美術の勉強をしていました。
学校自体は共学だったのですが、私達の代はクラスに男の子が入ってこなかったので、ほぼ女子高みたいな感覚で。しかも芸術科は1組だけなので、クラス替えもなく、3年間エスカレーター式で同じメンバーだったんです。

今思い返しても、高校生活はすごく楽しかったなあー。みんな個性豊かだし、3年間ずっと同じメンバーだからこそどんどん仲が良くなって団結力が強かったです。すごく思い出に残っているのは、体育大会。クラス対抗の綱引きの競技があって、女子だけのクラスなのに、男の子がいる普通科クラスに勝ったんです。すごくないですか?(笑)。女子の底力恐るべし。

あともう一つ印象に残っているのが文化祭。
文化祭では、芸術科の3年生は毎年お化け屋敷を作るのが恒例だったのですが、美術を専門的に勉強しているメンバーがここぞとばかりに本気を出すので、クオリティがすごいんですよ! 教室の中に階段や滑り台の道を作ったり、血のりも絵の具で作ったりして、すごく力の入ったお化け屋敷が完成(笑)。おかげさまで文化祭当日は大盛況で嬉しかったです。

#美術科の日常
~帰り道は大体ルパンしてました~

中学校は自転車で通える距離でしたが、高校は少し家から遠くなったので、電車とバスを乗り継いで行っていました。

少し都会よりの街だったので、放課後に友達と遊ぶのも、選択肢がいろいろ増えて楽しかったな。みんなでカラオケに行ったり、プリクラを撮ったり、ファミレスで山盛りのポテトを食べながら喋ったり。ザ・学生!って感じですね。(笑)。

一つ大変だったのは、中学校よりは都会のエリアになったとはいえ、まだまだ田舎だったので、高校から駅までのバスが1時間に1本しかなかったこと! 歩いて駅まで行くのも結構遠い距離だし、乗り遅れると次にバスがくるのは1時間後……。だからいつも時間がギリギリのときは、みんなでバス停に猛ダッシュしてました。

私は美術の専攻がデザインコースだったのですが、巨大なパネルに絵を書くことが多くて、学校にいる間に描き終わらないと、家で続きを描くために、そのパネルを包んで家まで担いで持って帰るんですよ。その姿が、絵を盗んでいるみたいなので、私達の間ではその行動を「ルパン」って呼んでいました。「あ、今日ルパンするの?」みたいな。(笑)。
私はよく乗り遅れそうになって、バス停まで爆走することが多かったので、さらにルパンみがすごくて(笑)。そんな高校時代でした。

#思い出深い担任の先生
~のはらひろし似の優しい先生~

今でも印象に強く残っていて、今一番会いたい先生は、高校3年生の時の担任でもあり美術の顧問でもあるK先生です。そのころから、芸能のお仕事への興味はあったのですが、特に親しい友達意外には恥ずかしくて言えなかったんです。でもなぜか先生には「いつか芸能のお仕事に挑戦したいんです」って素直な自分の気持ちを話すことができて。本当に優しい先生で、私の夢をすごく応援してくれたし、よく相談にも乗ってもらいました。

プリンが大好きな先生で、雰囲気は、クレヨンしんちゃんのお父さん、ひろしに近いかなぁ……(笑)。同級生との会話の中で「まだ学校にいるみたいだよ」っていう噂は聞いたことがあるので、どこかのタイミングでいつか再会できたらいいなと願っています。

#TOKYO

専門学校を卒業後、上京して友達に渋谷を案内してもらった時は、人が多すぎるスクランブル交差点に、ただただ「うおーーー……」と圧倒されました。土地勘も全くないから、最初はどこに何があるのかも分からないし、電車の乗り換えも難しくて苦労しました。

たまに渋谷を歩いていると、上京したての当時の自分を思い出したります。その時のことを思い出すと、今普通にこの街を歩いたり、買い物したりしているのがなんだか不思議で。

最初は、「東京=怖い人が多い」という失礼すぎる固定観念があって。(笑)。騙されないように気を付けないと!って毎日気を張って過ごしていました。けど、東京に住んで約10年になりますが、実際そんなに悪い人は滅多にいないし、東京ってそれぞれの地方から目的を持って人が集まっている場所でもあるので、なんだか面白いところですよね。

慣れてしまうと何事も当たり前になってしまうけど最初に感じたあの時の気持ちも忘れずにいたいですよね。

ではまた~👋

★編集部からのおしらせ★
深川麻衣さんにこの連載でやってほしいこと、聞きたいことを募集します! コメント欄にぜひ書き込んでください。たくさんのコメントお待ちしております! ※コメントはぴあのアプリをダウンロードして「ぴあニスト」登録をしていただくとできます。

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プロフィール

深川麻衣(ふかがわ・まい)

1991年3月29日生まれ。静岡県出身。O型。
2011年に乃木坂46の第1期生として活動をスタート。その後2016年、女優業に専念するためグループを卒業。NHK連続テレビ小説『まんぷく』『日本ボロ宿紀行』『まだ結婚できない男』をはじめとしたドラマ、『愛がなんだ』、『空母いぶき』『水曜日が消えた』など映画作品にも多数出演。初出演にして初主演を果たした映画『パンとバスと2度目のハツコイ』ではその演技が評価され、第10回TAMA映画賞の最優秀新進女優賞を受賞。次回作の2021年1月29日公開予定『おもいで写眞』では、夢に破れ東京を離れた後、地元で“遺影写真撮影”という新たな仕事を通して成長するヒロイン、結子を熱演する。

深川麻衣 official web site
https://fukagawamai.com/

撮影/高橋那月、取材・文/滝紀子、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/白水真佑子、スタイリング/原未来、衣装協力/ニット¥33,000、ワンピース¥42,000/ともにJANE SMITE(シップス 渋谷店)、イヤリン¥1,600/GOLDY(ゴールディ)※すべて税抜き価格
問い合わせ先:シップス 渋谷店 03-3496-0481、ゴールディ 0120-390-705 http://www.goldy.jp/

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