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「イモンドの勝負」に向け、KERAが大倉孝二にオーダー「2作品分の力を注いで」

ナタリー

左からケラリーノ・サンドロヴィッチ、大倉孝二。(撮影:江隈麗志)

ナイロン100℃「イモンドの勝負」のビジュアル撮影が8月下旬に行われ、作・演出を手がけるケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)とキャストの大倉孝二が取材に応じた。

「イモンドの勝負」は、2018年に上演された「睾丸」以来となるナイロン100℃の新作公演。チラシビジュアルには、宣誓のポーズを取るタンクトップ姿の大倉や、さまざまな衣装をまとったキャスト一同の姿が収められている。KERAは、チラシに寄せたコメントで「ナンセンスの、或いは、不条理の、と言った方がしっくりくるトーンになるかもしれないが、ともかくソレの極北に行ってみる覚悟」「大倉演じる男が、勝って勝って勝ちまくってると思い込むお話です。たぶん」と作品の方向性を示している。

取材会でKERAは「劇団でナンセンスコメディをやりたいというのは、2・3年前から思っていました。古田新太と一緒に『ナンセンス三部作』を上演しましたが、劇団のメンバーと作るナンセンスコメディは少し別のテイストになると思います」と説明。また、大倉が体調不良によりNODA・MAP「フェイクスピア」を降板したことに触れ、「大倉くんが体を壊したとき、とても心配していました。ということで、今回大倉くんには『フェイクスピア』と『イモンドの勝負』、2作品分の力を注いでもらおうと思っています(笑)」と、いたずらっぽく大倉に視線を送る。KERAの発言を受けて、大倉は「ナンセンスって、脈略がないし、突然わけのわからない境地に達さなければならないのでしんどいんですが(笑)、やっぱり面白いんですよね。今は、どうやったら面白くなるかということだけ考えています」と意気込みを述べた。

今作には、劇団員のみのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、峯村リエ、松永玲子、長田奈麻、廣川三憲、喜安浩平、吉増裕士、猪俣三四郎に加え、赤堀雅秋、山内圭哉、池谷のぶえといった面々が出演する。この座組について、大倉は「本気を出したら本当にやっかいな人ばかり! 『みんな、個性が強すぎやしないかい?』という気持ちがあります(笑)」と率直な思いを話し、場を和ませる。客演の3人に期待していることを尋ねられると、KERAは「一番未知数なのは赤堀。役者・赤堀がどんな引き出しを持っているのかは、なんとなくわかっているつもりなのですが、ナンセンスをやっている赤堀を観たことがないので楽しみですね。圭哉と池谷はナンセンス的なスキルが抜群にある。池谷は、昔はナンセンスの人だったのに、今じゃ何でもできるようになって……(笑)。3人共、十分な戦力になってくれると思うし、劇団員も彼らに触発されるんじゃないかな」と笑顔を見せた。

「イモンドの勝負」の公演は11月20日から12月12日まで東京・本多劇場、18・19日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、21日に広島・JMSアステールプラザ 大ホール、25・26日に福岡・北九州芸術劇場 中劇場で行われる。東京公演のチケットの一般販売は10月23日にスタート。

ナイロン100℃ 47th SESSION「イモンドの勝負」

2021年11月20日(土)~12月12日(日)
東京都 本多劇場

2021年12月18日(土)・19日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2021年12月21日(火)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール

2021年12月25日(土)・26日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:大倉孝二 / みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、峯村リエ、松永玲子、長田奈麻、廣川三憲、喜安浩平、吉増裕士、猪俣三四郎 / 赤堀雅秋、山内圭哉、池谷のぶえ

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