Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

日向坂46の冠番組、アイドルらしからぬ企画で人気? キン肉マン、野球……『ひなあい』で奮闘するメンバーたち

リアルサウンド

20/4/30(木) 6:00

 3月27日にデビュー1周年を迎えた日向坂46。同グループの冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下:ひなあい)は深夜放送、そして関東ローカルにも関わらず関連ワードが毎回Twitterでトレンド入りを果たすなど高い人気を誇る番組だが、その特徴の1つとして“アイドル番組らしくない企画”が多いという点があげられるだろう。今回はそんな企画でのメンバーの奮闘ぶりを振り返ってみたい。

(関連:日向坂46、冠番組のスタート続々 『日向坂で会いましょう』で鍛え上げられたトーク&対応力に注目

 前身グループ・けやき坂46時代の冠番組『ひらがな推し』(テレビ東京)では「キン肉マン」企画が展開された。キン肉マン世代のMC・オードリーは同番組内で頻繁にキン肉マンネタを繰り広げていたが、世代の違うメンバーたちは理解が出来ずリアクションを取れずにいたことが続いていた。しかし、なんとかメンバーたちとキン肉マンネタを共有したかったという春日俊彰は自身のバースディ企画として、「『へのつっぱりはいらんですよ!』キン肉マンを習得しよう!」を開催したのだ。

 この企画で大活躍したのは2期生の松田好花だ。同企画収録前に「キン肉マン」を読んできたというメンバーたちだったが、当然メンバーによって仕上がり具合は異なる。慣れない少年漫画ネタに苦戦するメンバーが多い中、しっかり予習して臨んだ松田は、次々と問題に答えていった。その高い適応力をオードリーの2人は絶賛した。

 そんな松田の努力は別の仕事として花開いた。2019年5月20日発売の『週刊プレイボーイ』で“キン肉マンに詳しすぎるアイドル”としてインタビューが掲載されたのだ。これについて松田は自身のブログ(参照:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/member/list?ima=0000&link=ROBO004&ct=18&dy=20190520)に「ひらがな推しでのキン肉マン企画をキッカケにキン肉マンを詳しく知ったので今回こうやって取材して頂けてとても光栄でした!!」と書き記した。まさに地道な努力で掴んだ、単独仕事だと言えるだろう。他にも松田はオードリーのラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)のヘビーリスナーでハガキ職人という一面を持つ。若林正恭から「松田このはリトルトゥース(※オードリーファンの愛称)過ぎるのよ」とお墨付きが出るほど、MC2人を深く知ろうとする松田。何に対しても真面目に取り組む姿勢が、自身の活躍の場を広げることに繋がっているのだ。

 そして何と言っても“アイドル番組らしくない企画”の最たる例は、野球企画だろう。2月16日に配信された「坂道研修生 配属発表 SHOWROOM」では、日向坂46キャプテンの佐々木久美から「実は日向坂は野球に力を入れているところがある」という異例の発言が飛び出し、ネットで話題となった。『ひなあい』では、富田鈴花の「私の特技は野球のピッチング」という告白を皮切りに、ピッチング企画、そしてバッティング企画が行われたことがあった。バッティング企画では加藤史帆、高本彩花、佐々木久美が三者連続で初球ホームランを放ち、オードリーの2人を驚かせた。また別の収録ではあだち充作品ファンを公言する小坂菜緒が「いつか野球の始球式とかやってみたいんです!」とブログに書いたことを受け、「目指せ、始球式!日向坂野球部の奇蹟」と題した企画が展開されたこともあった。この日に、日向坂46野球部が設立されたのだ。

 つい先日、その日向坂46野球部にゴールデンルーキー・山口陽世(新3期生)が入部した。ピッチングではこれまで小坂が球速60km/h、高本が61km/h、加藤が73km/hを記録していたが、山口は『ひなあい』に初登場した際、80km/hという速球を投げ、スタジオを騒然とさせた。これを受け、Twitterでは「日向坂野球部 山口選手獲得 エース加藤選手との戦いが楽しみですね」「山口ちゃんが入団したことによりますますポジション論争が激化するこの状況は一体何?」などといったコメントで盛り上がりを見せていた。また「#日向坂野球部」と添えながら、勝手にスタメンを予想する“おひさま(日向坂46ファンの呼称)”もネット上に続出。ここでも良い意味でアイドルグループとは思えない展開が起きている。

 実際に始球式を経験したメンバーもいる。佐々木久美と高本が2019年9月3日に新潟・HARD OFF ECOスタジアム新潟で行われた読売ジャイアンツVS中日ドラゴンズで“2人同時始球式”を行った。このようにキン肉マンにせよ、野球にせよ、番組発の企画が着実に別の仕事へと繋がっている。何事も全力で取り組む日向坂46だからこそ、こうして活躍の場を広げることに成功しているのだろう。その一方で「もっとアイドルらしい企画をやりたい」と熱望する齊藤京子の存在も面白い。様々な個性を持つメンバーと独創性のある企画で日曜深夜のテレビを盛り上げる『ひなあい』。コロナが落ち着いた時の、次なる一手を楽しみに待っていたい。(中山洋平)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む