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詩森ろば・神野三鈴らが死闘の稽古場越えて生み落とす、“私達の”「All My Sons」

ナタリー

20/10/4(日) 10:05

serial number 05「All My Sons」より。(撮影:保坂萌)

serial number「All My Sons」が、10月1日から東京・シアタートラムで上演中だ。

本作は、「みんな我が子」の邦題で知られるアーサー・ミラーの戯曲「All My Sons」を、詩森ろばの翻訳・演出で立ち上げたもの。息子の戦死により不安定になった母・ケイト役を神野三鈴、長男のクリス役を田島亮、戦死した次男の婚約者・アン役を瀬戸さおり、一家の家長・ジョー役を大谷亮介が演じるほか、出演者には金井勇太、杉木隆幸、熊坂理恵子、酒巻誉洋、浦浜アリサ、田中誠人が名を連ねている。

詩森は「稽古場は死闘でした。カンパニーとしての実力不足を起因とした停滞もありました」と語りつつ、「わたしも諦めないことでは人後に落ちないと自負していますが、神野三鈴さんを中心とした座組は往生際などという言葉さえ知らないように、幕が開く直前まで、芝居を磨き続けてくれました。今日の公演の幕が開くかどうかもわからないこの時代のなか、結果としてたった1日となってしまったとしても、この舞台を開くことができたことが喜びです。そう言える舞台を創れたと思っています。わたしたちの、敢えてわたしの、ではなくわたしたちのと書きますが、『わたしたちのAll My Sons』がいま、ここに生れ落ちました」と感慨を述べた。上演時間は10分の休憩を含む約2時間30分。公演は10月11日まで。

詩森ろばコメント

稽古場は死闘でした。カンパニーとしての実力不足を起因とした停滞もありました。そのためアーサー・ミラーを尊重するだけでは、わたしたちの新しい「All My Sons」は創れないということに気付くことが遅れました。わたしも諦めないことでは人後に落ちないと自負していますが、神野三鈴さんを中心とした座組は往生際などという言葉さえ知らないように、幕が開く直前まで、芝居を磨き続けてくれました。今日の公演の幕が開くかどうかもわからないこの時代のなか、結果としてたった1日となってしまったとしても、この舞台を開くことができたことが喜びです。そう言える舞台を創れたと思っています。わたしたちの、敢えてわたしの、ではなくわたしたちのと書きますが、「わたしたちのAll My Sons」がいま、ここに生れ落ちました。日々、磨き続けながら、稽古場で見つけたこの作品の魂のようなものは死守して、全部が違う一回一回を積み重ねて、日々新しいこの作品に、まずはわたしたちが出会えたらと思っています。もちろん大切なお客さまにも。できることなら最終日まで。劇場でお待ちしています。

serial number 05「All My Sons」

2020年10月1日(木)~11日(日)
東京都 シアタートラム

作:アーサー・ミラー
翻訳・演出:詩森ろば

キャスト

ケイト・ケラー:神野三鈴
クリス・ケラー:田島亮
アン・ディーヴァー:瀬戸さおり
ジョージ・ディーヴァー:金井勇太
ジム・ベイリス:杉木隆幸
スー・ベイリス:熊坂理恵子
フランク・リュビュイ:酒巻誉洋
リディァ・リュビュイ:浦浜アリサ
バート:田中誠人

ジョー・ケラー:大谷亮介

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