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亀田誠治(左)と宮本亞門(右)

日比谷ゆかりのふたりの対談が実現!
亀田誠治×宮本亞門
「2021年のエンタメ」で目指すもの

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日比谷にゆかりを持つふたりの豪華対談が実現!
意気投合で盛り上がった様子をダイジェスト解説!

コロナ禍という困難に全世界が直面した2020年。そんな中でも未来へ“希望”をつないでいこうと、エンタテインメントの街・日比谷で7月に立ち上がった「HIBIYA & HOPE PROJECT」。その活動のラストを飾る企画として、日比谷に深いゆかりを持つふたり、演出家・宮本亞門と音楽プロデューサー/ベーシスト・亀田誠治の対談が実現!

ここでは、「HIBIYA & HOPE PROJECT」のYouTubeチャンネルで公開された対談の様子を、ダイジェストの形で紹介&解説! この日が初対面にもかかわらず話が進むにつれ共通点が判明し意気投合したふたり。彼らが日比谷の街に抱く思いはもちろんのこと、コロナ時代におけるエンタテインメントのあり方まで、興味深い対談になりました!

ふたりと日比谷の関係、ふたりから見た日比谷

銀座生まれで、幼少期から日比谷であらゆるエンタテインメントに触れてきたという宮本亞門は、日比谷の街を「ソウゾウ(想像・創造)の源泉」だと語る。日比谷の歴史を想像し、新たな創造を作り出す街。日生劇場では、史上最年少で演出を手がけた深い縁もあり「東京、そして日本の文化にとって重要な場所」だと強い想い入れを示した。

一方、亀田誠治は日比谷を「緑の街」と評し、「野音(日比谷野外音楽堂)は大好きな会場。ステージで音を奏でると、音が東京の町中に広がっていくような至福な時間を味わえるし、日比谷公園や皇居の“緑”が与える癒し、人と人をつなぐ様子はエンタテインメントそのもの」だと声を弾ませる。セントラルパークやブロードウェイを擁するニューヨークとの共通点についても、両名は会話の花を咲かせた。

亀田誠治(左)と宮本亞門(右)

日比谷エリアが観劇に染まる「Hibiya Festival」

2018年、東京ミッドタウン日比谷開業後、初のエリアイベントとして開催された「Hibiya Festival」。2018年・2019年の2年間、オープニングショーのプロデュースを手がけた宮本は「街の中で音が出せる。その波動が広がっていくあの幸せ感は、劇場では味わえない」と屋外ならではの魅力を熱くコメント。会場となる日比谷ステップ広場は「人々を愛おしく見せる場所」だと言い、「ご覧になる皆さんの心が開放されて、参加型で楽しんでいただき、出演者も稽古場より何倍も良かった。大きな渦が生まれて、あらためて“人ってすごいな”と。街も歴史も、そして未来も一緒に分かち合える」と日比谷エリアが観劇に染まるフェスティバルに思いを馳せる。

この言葉に、亀田は「人の心が開かれていく。ここがエンタテインメントの一番大事なことだと思う。観る人、出演者、全員で作られていくんですね」とうなずいた。

宮本亞門

親子孫三世代で楽しめる音楽を。屋外イベント「日比谷音楽祭」

一方、亀田は日比谷公園で開催する「親子孫三世代誰もが楽しめる、フリーでボーダーレスな野外音楽フェスティバル」という日比谷音楽祭の実行委員長を務めている。参考にしたのはニューヨークのセントラルパークで開催される夏の恒例フリーイベント、サマーステージだと言い、「生活の中に音楽が根づいている光景を日本でもやってみたいと思った」。2019年には2日間で約10万人を動員。昨年はコロナウイルスの感染拡大により中止となったが、「音楽の受け取られ方に分断が起こる中、世代もジャンルも超えて、音楽を鳴らすきっかけをどうしても作りたかった。届けたいのは親子孫三世代で楽しめる音楽。僕はライフワークとして一生続けていく」と熱い決意が語られた。

それに対し宮本も「大賛成! やっぱり生感覚を感じたいから、みんな待ってるでしょうね」と2021年の開催に期待を寄せる。

亀田誠治

コロナ禍で考えるエンタメ 実は今、最高の時期が来ている!

新型コロナウイルスの感染拡大により、多大な影響を受けているエンタテインメント業界。それでも両名は、コロナ禍を乗り越えた“未来”に前向きな姿勢を示している。「実は最高の時期が来ているんじゃないかと。コロナそのものは悲しいけど、“なんで歌うのか、なんで演じるのか”。そんな根源に戻されていると思う。競争よりも誰に伝えたいんだろうってことが何より大切で、観客もそれを求めている。実際、ものすごく面白い舞台がどんどん生まれていますから」(宮本)、「ミュージシャンもそうで、“自分に何ができるのか”“音楽を奏でるのはなぜなのか”という根本部分に立ち返って、自問自答している。その結果、磨きに磨き上げた作品が世に出始めている」(亀田)

思いがけない“共鳴”に、宮本は「いやー、似てる! ここで楽しまないで、いつ楽しむ!ですよね(笑)。エンタテインメントは昔に戻るのではなく、新たな一歩を踏み出した」と歓喜の声をあげた。

クリエイションははみ出しから生まれる

本来、自由に楽しめるはずの公園で禁止事項ばかりが増えている。そんな宮本の指摘に対し、亀田は「日比谷って、昔からちょっとした“はみ出し”を許容してくれている」と語る。「さらに面白いのは、はみ出しているものが、やがて“伝統”となって続いていくんです。調和とヤンチャの両立がこの街を動かしているし、僕らをワクワクさせている」(亀田)

宮本も「“はみ出し”からこそ、クリエイションが生まれますから」と力説。歴史の中で変化を遂げた能楽を例に挙げ「伝統と呼ばれるものも、当時は革命だったはず。伝統を大切にするのはもちろんだけど、次の伝統を作りだそうとして壊していったものが受け継がれていったことも忘れてはいけない」と語り、「新たな発想やつなぎ方が、これまでと違った化学反応を生むことも。このチャンスを逃すべきではない」とクリエイションの歴史的分岐点に胸を高鳴らせた。

“日比谷(HIBIYA)”を世界中に轟かせたい

国内に留まらず、表現の場をワールドワイドに広げている両名。それだけに「日本からエンタテインメントを発信すること」に対しては、並々ならぬ思いがあるようだ。「ネットも活用し、意見交換できる時代になった。そういうことを楽しみにしたいんですよね。海外で仕事すればするほど、もう今までのスタイルじゃなくなってきたぞと思っていて、次はどの国のどんな発想が世界を変えるか……。リンクするのは自然と日本人。その恩恵を表現していくことが、コロナ禍以降はますます重要だと思う」(宮本)

一方、亀田は「日比谷(HIBIYA)」の文字を「トウキョウ、フジヤマ、ハラジュクと同じくらい、世界中に轟かせたい。エンタテインメントといえば、日比谷だと」と秘めたる野望を明かす。「臆することなく日本から発信していくことに自信を持っていいと思います。日本の文化を微分ではなく積分して広げていこうと。それが若者の刺激や夢になれば」(亀田)

コロナという困難 その中でやるべきこととは?

アメリカ同時多発テロ事件が起こった2001年9月11日、演出舞台の稽古でニューヨークにいた宮本は、その4カ月後、同じニューヨークで“ある変化”に気づいたという。「人々が優しくなっていたんです。痛み、孤独、断絶を経験し、ニコっと笑顔で会釈してつながりを求めていたと思う」。そんな経験を踏まえ、コロナが収束した際には「フィジカルに感じ合いたい」と願う。「違う発想が必要になるし、脳を柔らかくしながら、面白いことができる時代になった。ソウゾウするだけじゃなく、(発想を)どうつなげるか……。ワクワクが止まらない! 日比谷のせいでしょうか」(宮本)

亀田も「本当に楽しみですね、これから来る未来が」と瞳を輝かせる。「自由な発想とアンテナを持った若い世代に、平等にチャンスを与えられる場を作りたいし、同時に僕たちの道を切り開いてくれた先輩たちが、経験と知識を伝えてもらえる場所も作りたい」

飲食店も充実の日比谷でオススメスポットは?

対談を通して、すっかり意気投合した両名。最後は日比谷のお気に入りスポットが話題に挙がった。宮本が挙げたのは、有楽町のガード沿いにある居酒屋爐端本店(ロバタホンテン)。先代より100年続く老舗は、味はもちろん「あそこのおやじさん、味があって、会うと心がジワっとします」と店主の人柄にも惚れ込んでいる様子。「思わず“大丈夫ですか?”と心配になるくらいの重い大皿を持って。で“100年前は……”なんて話をしてくれて、そんなに生きてはいないと思うんですけど(笑)、当時の雰囲気や歴史を教えてくれる」と頬を緩めた。

亀田は多種多様な飲食店が集まる日比谷エリアの魅力について「街中にレストランがあるので、日比谷音楽祭でも、食について(多くの)準備はいらないんです」。そして「日比谷に来れば、あらゆるエンタテインメントが全部揃う。身ひとつで“今日は日比谷に行ってみようか”という日が日常にあれば」と締めくくった。

HIBIYA & HOPE PROJECTとは?

帝国劇場、日生劇場、宝塚劇場、TOHOシネマズ日比谷、日比谷野外音楽堂、帝国ホテル……。日本でも、いや東京の中でも随一の、エンタテインメントやおもてなしの伝統をつないできた街、それが日比谷だ。

誰も経験したことのないコロナ禍という困難の中で、その日比谷の灯をつないでいくべく発信しようと2020年7月に発足したプロジェクトが「HIBIYA & HOPE PROJECT」。公式サイトを中心に、日比谷にゆかりのある人々が「私にとっての日比谷」と題した動画メッセージを公開したり、日比谷グルメの発信、医療従事者への支援活動やイベントの活動報告などを行っている。

公式HP https://www.hibiya-hope.jp/

INFORMATION
亀田誠治さんが実行委員長を務める日比谷音楽祭、
今年は5月29日(土)、30日(日)に開催!

“フリーで誰もが参加できる、ボーダーレスな音楽祭”をコンセプトに、音楽プロデューサー・ベーシストの亀田誠治が実行委員長として立ち上げた日比谷音楽祭。2019年の第1回では、2日間で約10万に及ぶ人々が会場の日比谷公園に集まり、参加者はフリー(無料)でさまざまなジャンルの音楽や音楽コンテンツを楽しんだ。

2020年は新型コロナウイルスの影響で惜しくも開催中止に。2021年は5月29日(土)、30日(日)に会場とオンライン生配信での開催が決定しており、DREAMS COME TRUEや桜井和寿、KREVAなど豪華アーティストの参加が予定されている。

クラウドファンディングサイトREADYFORでは「日比谷音楽祭2021|みんなでつくる音楽祭の実現へ向けて」と題して日比谷音楽祭を応援してくださる支援者を募集している。詳細は日比谷音楽祭ホームページへ。

公式HP https://hibiyamusicfes.jp/2021/

INFORMATION
劇場の熱気を屋外に開放する観劇の祭典「Hibiya Festival 2021」、今年も開催!

「Hibiya Festival」も今年は4月29日(木・祝)~5月16日(日)に開催! オンライン会場も充実しているほか、オペラ、ミュージカル、日本舞踊にダンスなど、様々なエンタテインメントがオープンエアの空間で無料で楽しめる。詳細は「Hibiya Festival 2021」ホームページへ。

公式HP https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/hibiya-festival/

文:内田涼

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