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オードリー・タンや安藤桃子が「私たちの青春、台湾」にコメント寄せる、予告編も公開

ナタリー

20/9/30(水) 12:00

「私たちの青春、台湾」

「私たちの青春、台湾」を鑑賞した著名人のコメントが到着。予告編もYouTubeで公開された。

第55回金馬奨最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた本作は、サービス貿易協定の強行採決に抗議した学生と市民が、台湾の立法院を占拠した出来事を発端とするひまわり運動を題材とした作品。学生運動の中心人物となったチェン・ウェイティン、台湾の社会運動に参加する人気ブロガーの中国人留学生ツァイ・ボーイーらによる活動の記録や、ひまわり運動後に彼らが直面した現実を映し出していく。

台湾デジタル担当大臣のオードリー・タンは「運動の過程での喪失や奮闘を真摯に記録しており、民主的な社会にとってもっとも意義のある教訓になっていると言っていい」とコメント。安藤桃子は「この映画が“このような終わり方”が出来たことが、社会の視点が逆転しつつある象徴であり、希望だと感じる」とつづった。

また作家の多和田葉子は「映画を観た人の心には、『過ぎ去った青春』という言葉で括ってしまえない強い残響が残り続けるだろう」と述べ、作家で翻訳家の李琴峰は「近年の『進歩的な台湾』の礎を成した2014年のひまわり学生運動は、決して突然起こった出来事ではない。無数の小さな流れがやがて歴史を変える奔流となっていくそのさまを見つめては何度も涙ぐみ、同時に民主主義の、何かを変えることの、そして人間の難しさに、思わず溜息を漏らさずにいられない」と語った。

フー・ユーが監督を務めた「私たちの青春、台湾」は、10月31日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。なお、同劇場では初日の11時30分の回にてフー・ユーがオンラインで参加する舞台挨拶が開催される。

オードリー・タン(台湾デジタル担当大臣)コメント

三・一八ひまわり運動は、1980年代以降の台湾における最大規模の学生・市民による抗議運動で、台湾における行政をも巻きこむ社会活動の展開に、現在に至るまで深く影響を及ぼしている。運動の主力として、多くの若者が痛みや熱い思いを体験し、改めて人生の進むべき道を決めていった。
「私たちの青春、台湾」は、運動の過程での喪失や奮闘を真摯に記録しており、民主的な社会にとってもっとも意義のある教訓になっていると言っていい。それは、単に未来を夢見るだけではなく、困難と向き合い勇気を持って挑戦して初めて、本当に自分の進むべき道に出ることができ、私たち自身を通して未来を呼びこむことができる、ということなのだ。

安藤桃子 コメント

かつての日本の学生運動を彷彿とさせる本作は、タイトルの如く「青春」を捉えたドキュメンタリーだと思っていた。しかし、気付けば私は予測とは違う出口に立っていた。この映画が“このような終わり方”が出来たことが、社会の視点が逆転しつつある象徴であり、希望だと感じる。

多和田葉子(作家)コメント

まちがいだらけで、もろくて、おそろしく魅力的な若者たちが集まって、社会をゆさぶる。そのようすを記録に撮ろうと張り切る若い監督の期待はある時点でみごと裏切られるが、映画を観た人の心には、「過ぎ去った青春」という言葉で括ってしまえない強い残響が残り続けるだろう。

李琴峰(作家 / 翻訳家)コメント

女性大統領、同性婚、優れたコロナ対策──近年の「進歩的な台湾」の礎を成した2014年のひまわり学生運動は、決して突然起こった出来事ではない。無数の小さな流れがやがて歴史を変える奔流となっていくそのさまを見つめては何度も涙ぐみ、同時に民主主義の、何かを変えることの、そして人間の難しさに、思わず溜息を漏らさずにいられない。

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