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35年の歳月を経てリバイバル フレディ・M・ムーラー監督作『山の焚火』リマスター版が公開へ

リアルサウンド

19/12/17(火) 17:00

 フレディ・M・ムーラー監督の代表作『山の焚火』が、デジタルリマスター版で2020年2月22日よりユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定した。

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 ダニエル・シュミットやアラン・タネールらと並び、1960年代後半に起こったスイス映画の新しい潮流「ヌーヴォー・シネマ・スイス」の旗手として知られるムーラー監督。本作は、1985年に発表され、ロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)を獲得した。

 人々から隔絶された広大なアルプスの山腹で、ほぼ自給自足の生活を送る4人家族。10代半ばのろうあの弟は、その不自由さゆえに時に苛立つこともあるが、姉と両親の愛情を一身に受け健やかに育つ。ある日、草刈り機が故障したことに腹を立てた弟は、それを投げ捨て、父の怒りを買う。弟は、家を飛び出し山小屋に隠れ、一人で生活をする。そこに食料などを届ける姉。二人は山頂で焚火を囲み楽しい時間を過ごすが、やがて姉の妊娠が発覚する。

 現在79歳のムーラー監督は、今年8月に開催されたロカルノ国際映画祭で、映画界への素晴らしい貢献が認められた人物に与えられるキャリア豹賞(Pardo alla carriera)を受賞した。(リアルサウンド編集部)

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