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奈良原一高のスペイン――約束の旅

19/12/8(日)

奈良原一高(1931- )といえば、戦後、日本の写真表現に偉大なる功績を残した一人。ルポルタージュフォトグラフィを芸術の域に高めた写真家である。日本人の海外渡航自由化は1964年。それ以前の1962年から奈良原はヨーロッパに滞在した。「ヨーロッパ・静止した時間」で異国を斬新、重厚に切り取った彼は、一方「スペイン 偉大なる午後」でも鮮やかなルポを残した。ヨーロッパの中でもスペインはどうしても行かなくてはならない場所と決めていたという。夫人とともにミシュランの地図(それも展示してある)を携えクルマを走らせた。少年時代に戦争を体験した奈良原のテーマの一つは「生きる」ということ。情熱の国スペインで若き日の彼がストレートに受け止め、ダイナミックに表現したものがここにある。

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