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欅坂46、改名発表から現在に至るまでーー“櫻坂46としての再スタート”へ向けたグループの活動

リアルサウンド

20/10/14(水) 6:00

 衝撃の改名発表から数カ月が経ち、いよいよ櫻坂46としての活動が始まる欅坂46。発表当初は動揺するファンも多い印象だったが、今では決断を受け入れて“再スタート”へ向けて心を固めている声がほとんどではないだろうか。改名発表から現在までの期間、彼女たちがどのような活動を行ってきたかを少し振り返ってみたい。

 改名が発表されたのは今年7月16日の配信ライブ『KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!』でのこと。客席含む会場全体を利用したこの公演は今まで以上に高度な演出の数々で、“チーム欅坂”の意気込みの強さを感じ取れるものだった。しかしライブ終盤、キャプテン菅井友香から衝撃のひと言が告げられる。

「私たち欅坂46は、この5年間の歴史に幕を閉じます」

 はっきりとした口調とカメラを見つめる力強い眼差し。しかしその瞳の奥には、一抹の寂しさも感じられた。メンバーの中には涙を流す者もいれば、凛とした表情で前を見つめている者もいる。

「世の中そのものがいろんな変化を迫られている中で、自分たちにも変化というものが必要なのかもしれないなと考えるようになって」(『B.L.T.2020年10月号』より)

 とは、改名についての彼女の言葉。他の多くのメンバーも受け入れるのに時間はかかったようだが、徐々にその選択が今後のグループにポジティブなものをもたらしてくれるのではないかと考えるようになったという。公式ブログでは各メンバーからの思いが公開されていく。

「新しいグループ名になり、生まれ変わりますが
後ろ向きな気持ちはこれっぽっちもなくて
未来がきらきらして見えています

もしかしたら苦しくなることもあるかもしれないですが
そんなときに力になるのは皆さんの存在なのです」
渡邉理佐 公式ブログ「鐘。」より

 渡邉理佐のように、すでに決意しているメンバーたちからの前向きな言葉に救われたというファンは多かったようだ。

 その後、8月21日のちょうどグループ結成5周年のタイミングでラストシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」を配信リリース。この曲が欅坂46としての最後の楽曲となり、テレビ各局の音楽番組で披露していった。7月18日に『音楽の日』(TBS系)、8月には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)と『CDTV ライブ! ライブ!』(TBS系)、『シブヤノオト』(NHK総合)、9月になると『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)、『テレ東音楽祭2020秋』(テレビ東京系)へと立て続けに出演。パフォーマンスを重ねるに連れてダンスや表情も洗練され、グループの気持ちがひとつになっていくのが感じられた。

 なかでも印象的だったのは『テレ東音楽祭2020秋』でのパフォーマンスだ。スタジオを大きく使ったステージングに幻想的なライティング、そしてグループ全体を見渡せる画角の広いカメラワークの中、彼女たちから感じられたのはほどよい緊張感と絶妙な力の入れ具合。最後に2列になって目を瞑る振りの後に、全員で立ち上がって見せた柔らかくやさしい表情からは、今までになく強いグループの結束力が伝わってきた。

 2期生も今ではすっかりグループの中心メンバーとなり、その列のちょうど中心に立っていた松田里奈をはじめ、多くのメンバーから頼もしい雰囲気を感じる。改名という決断に戸惑う声も多かったが、メンバーたちがこうした言葉や表情を見せ続けてきたことで、ファンの間にも前向きな空気が行き渡っているように思う。

「本当にもうひとがんばりして、新たな花を咲かせたいと思っているんです。才能は有限ですけど、努力は無限にできますから」(同誌より)

 と菅井は言う。今の彼女たちなら、今後どんなことがあっても乗り越えていけるだろう。

■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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