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ノルシュテイン『外套』に迫る記録映画に片渕須直、前田エマらがコメント

CINRA.NET

19/3/11(月) 12:30

©ふゅーじょんぷろだくと

映画『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』の公開日が3月23日に決定。著名人のコメントが発表された。

同作は、ロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテインの未完の監督作品『外套』に迫るドキュメンタリー。『外套』はニコライ・ゴーゴリの同名小説が原作で30年以上前から制作されているが、近年は撮影が止まっているという。『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』は、2016年6月にモスクワのスタジオ「アルテ」で撮影。多数のスケッチやキャラクターパーツ、埃をかぶった撮影台、未完の映像、また『外套』はいつ完成するのか、なぜ『外套』なのかをノルシュテインが語るインタビューなどで構成される。監督は才谷遼。

コメントを寄せたのは、片渕須直、前田エマ、土居伸彰。片渕須直は「他人が見た夢の話には、いくら言葉を尽くされても触れることができない、彼だけが味わっただろう感触が潜んでいる。この映像を通じて、ノルシュテインの見る夢を、ほんのかすかに垣間見る」と語っている。

前田エマは「人の悲しさと不器用さを、暗闇の中、小さくて愛おしい光に当ててきた彼の手を、私は食べてしまいたいくらい、ずっと見つめていたような気がします」というコメントを寄せている。『新千歳空港国際アニメーション映画祭』ディレクターの土居伸彰は「見ず知らずの他人を妬み、富に憧れることが息を吸うように当たり前となっている時代を生きている私たちは、ノルシュテインの言葉に、ハッとするだろう」と述べている。

なお同作の公開とあわせて、『ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映~アニメーションの神様、その美しき世界~』の再上映も決定している。

片渕須直のコメント

他人が見た夢の話には、いくら言葉を尽くされても触れることができない、彼だけが味わっただろう感触が潜んでいる。
この映像を通じて、ノルシュテインの見る夢を、ほんのかすかに垣間見る。
わたしたちに許された、小さな小さなのぞき窓。

前田エマのコメント

デッサンの素晴らしさに、なんども胸がぎゅうっと締め付けられました。
人の悲しさと不器用さを、暗闇の中、小さくて愛おしい光に当ててきた彼の手を、私は食べてしまいたいくらい、ずっと見つめていたような気がします。

土居伸彰のコメント

見ず知らずの他人を妬み、富に憧れることが息を吸うように当たり前となっている時代を生きている私たちは、ノルシュテインの言葉に、ハッとするだろう。
これは、ノルシュテインによる、今も進行形の映画『外套』の新たな「上演」である。

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